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【ホールフーズ】、アマゾンとの婚約は合コンの一目惚れから!CEOは夢でも見ていた?

170621ジョン・マッキー氏@ホールフーズ

■ネット通販最大手のアマゾンが先週、自然食品スーパーマーケットチェーンのホールフーズ・マーケットを買収することを発表した。ネット通販の巨人であるIT企業のアマゾンが食品スーパーを買収したことに加え、アマゾンにとって最大規模となる買収額(137億ドル/約1.5兆円)となったことで世界をアッと驚かせた発表だった。

この歴史的な買収の始まりが実は合コンからで、なんと夢からのメッセージでもあったということが明らかになった。ホールフーズが19日に証券取引委員会へ提出したドキュメント(DEFA14A)では、同社CEOのジョン・マッキー氏と役員が一部従業員を交えて行ったアマゾンによる買収についてのタウンホール・ミーティング(対話集会)の記録が記されている。マッキー氏自身がアマゾンと合意に至った異例の買収劇について明かしているのだ。同氏によると全てはわずか6週間前にアマゾンとの共通の友人がセットアップした「合コン(blind date)」での「一目ぼれ(love at first sight)」から始まったのだという。

 マッキー氏は「ちょっと物語風に話してみよう。私たちがどうやって出会ったのか?共通の友人らが合コンを設定してくれたんだ(笑)。6週間前、役員3人とシアトルに行き、そこで恋に落ちた。まさに『一目ぼれ』だったんだ(笑)」と話し、「私はとても真剣でした。突然に(運命的に)出会ったみたいに。話したのは2時間半ほどでしたが、10時間くらいは話しができたように思えました。お互いに満面の笑顔で『凄い人たちだ』と言い合っていました。彼らは素晴らしく、賢く、本物でした。本音で語ってくれました。強欲な輩がビジネスでやるようなことをやる人たちではないことも分かりました。私たちと一緒にできることを言葉にしてくれたのです。

(残念ながら)今日はその内容を話すことはできないし、買収が完了するまでは話せません」と語った。また「合コンからわずか6週間だったこともあり、急展開なプロポーズでした。まさに今日は正式でFワードな『婚約』です(笑)。で、昔の結婚と同じようにしきたりや仲人がいて、実際に結婚するまで婚前交渉はできないのです(笑)。デートアプリ『ティンダー(Tinder)』のように出会ってすぐに関係を結ぶようなものじゃないですから(笑)。筋書きのないドラマのようでしたが、本社のあるオースティンからシアトルに引っ越すことはないということは明言します(拍手)」と話した。さらに「打ち明けますが1年半前に私たちがアマゾンと合併する夢を見ました。

起きて妻に言ったら『おかしいんじゃないの』って言われました(笑)。その時は私も『そうだよね。本当に変だよね』と答えた。その後はもちろん、その夢のことは忘れていたのですが、先日、妻に『グレンダ、ちょっと変なことを知りたい?1年半前におかしいんじゃないのって言ったよね(笑)あの夢のこと』。今日、それは現実になりました。夢はパワフルです。すぐに夢は共有され、ホールフーズの夢はアマゾンの夢となります。二つの企業の夢は食品業界に大きな影響を与えます。わくわくするし、今日という日と私が話したことはいつまでも残る歴史的な日となります」とある。

 一方、従業員とのQ&Aセッションでマッキー氏は「カルチャー(企業文化)は変わります。避けられようはありませんが、必ずしも悪いことでもありません。これまで様々なことで進化したように今後も進化します。それは自分たちのカルチャーの誠実さでもあります。そしてアマゾンも誠実さを尊重しています。数百億ドルを投資して得た企業の資産をムダにするほど彼らはバカではありません。ですが、カルチャーは進化します」と答えている。アマゾンのメリットについては「アマゾンが私たちより優れているのは顧客志向です。顧客中心の考え方は私たちより進んでいます。ホールフーズはアマゾンと同じくらいの顧客志向になります。顧客志向のパッションを彼らから得るのです」と答えている。「(買収後も)ホールフーズの品質基準は変わりませんし変えるつもりもありません。自分たちのブランドに投資していますし、頭の良い彼らは分かっています」とも語っている。

 ジョン・マッキー氏の言葉を見る限り、アマゾンによる買収が彼にとっていかに喜ばしいことであるかがわかるようだ。

トップ画像:ホールフーズ創業者でCEOのジョン・マッキー氏。マッキー氏はアマゾンとの合併を夢で見たという。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊。昨日(20日)のブログで「マッキー氏はホールフーズを金の亡者から守るため、後ろ盾となる協力者が必要だったのだ」と書きました。その後の展開が、マッキー氏がタウンホール・ミーティング(対話集会)に語ったことなのです。

アマゾンとの出会いは共通の友人がセッティングした「合コン(blind date)」だったとか「まさに一目惚れだった(truly love at first sight)」とか「凄いし、頭良いし、本物(These guys are amazing. They're so smart. They're so authentic)」とか「1年半ぐらい前にアマゾンと合併する夢をみた(About a year and a half ago, I dreamed that we merged with Amazon)」とか、恋する乙女のようにオッサンが熱く語っています。

見方を換えればマッキー氏は夢を見るほど、悩んでいたのでしょう。ジェナ・パートナーズについても「強欲な輩がビジネスでやるようなことをやる人たちではない」と皮肉です。

 夢が実現しても、興奮しすぎて夢精しないように...これからが大変です。

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