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巨人GM更迭人事 日刊スポーツがスクープできた背景

 6月13日、読売新聞本社で行なわれた株主総会で、巨人・堤辰佳GMの辞任と鹿取義隆GM特別補佐のGM昇格が発表された。高橋由伸監督にとって、堤氏は慶應大野球部の先輩にあたる。現役続行との間で揺れた2015年オフ、「ホットラインを設けて全面サポートする」と監督就任を口説いた人物でもある。

 球団史上ワーストとなる13連敗を受けての堤氏の更迭は、同時に由伸監督がチーム内でこれまで以上に「孤独な立場」に追い込まれたことを意味する。

 重大人事の第一報を株主総会前日(12日)に“スクープ”したのは、読売グループのスポーツ報知ではなく、ライバルにあたる朝日新聞系列の日刊スポーツ(以下、ニッカン)だった。

 同紙はGM人事の記事に先立ち、連敗中に老川祥一オーナーが試合前の首脳陣・選手を何度も集め、チケット売り上げ、視聴率低迷の話を持ち出しては現場の士気を下げているとも報じていた。

「球団内では老川オーナーの行動を諫めるために堤GMに近い筋から情報が出たという内部リーク説が持ち上がっていた。そうしたなかで異例となるシーズン前半戦でのGM更迭人事の大鉈が振るわれたかたちです」(スポーツ紙デスク)

 老川氏は早稲田大卒業後、読売新聞に入社。読売新聞の渡辺恒雄代表取締役主筆と同じ政治部長出身の巨人軍7代目のオーナーである。

 ニッカンといえば、かつて原辰徳監督時代にも、後任監督人事の動向についてスクープを連発して物議を醸したことがある。

「ニッカンには原監督に食い込んでいてブレーン的な役割も果たしている報知出身の記者がいることが知られている。ライバル社に協力的な原監督の姿勢に、いい顔をしない読売幹部も少なくなかった。

 そうしたこともあってか監督退任後の原氏には球団特別顧問の肩書きが与えられたが、一軍キャンプにも姿を見せない状況。今回のGM更迭人事をニッカンが真っ先に抜いたのは、原氏復帰を望む関係者からの情報があったからではないかとみられている」(球団関係者)

※週刊ポスト2017年6月30日号

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