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国民をゲス呼ばわりするに等しい、自民党の高村正彦副総裁

加計学園の問題、当初出ていた「官邸の最高レベル、首相のご意向」という文書は存在しないとし、菅官房長官は怪文書呼ばわりしていました。一方で前川前事務次官が記者会見で「文書はあった。あったものをなかったものにはできない」との発言。これに対し、菅官房長官は前川氏のプライベートの話を持ち出して人格攻撃を行う始末。

① 怪文書と言われていたが「あったものはあった」
文部科学省の現役職員からは文書の存在を肯定する発言がでる中、菅官房長官は「文部科学省が調査して、確認できないといったのだからない」と言ってきた。いよいよ世論のプレッシャーに負けて文部科学省が文書の再調査を行うと「総理のご意向」なる文書が存在することを認めた。政権はずっと怪文書だと突っぱねていましたが「あったものはあった」のです。

② 萩生田副官房長官から「加計学園ありき」への指示とも思える文書が出てきた
それだけではなく、萩生田副官房長官が、加計学園が有利になるように指示したらしきメールが発見される。手書きで「広域的に」「存在し」「限り」などの文字を挿入するように指示が出されたメール文書が見つかった。つまり「広域的に獣医学部系養成大学等が存在しない場合に限り」新設が認められることとなる。そういう条件になると、近畿地方では大阪府立大学に獣医学部があるため、隣県にある京都産業大学は事実上獣医学部設立を諦めなければならないのです。

③ 今治市は、諮問会議の前日に自分たちが有利になるように配慮された文書をもっていた
この萩生田副官房長官らしき手書きの直しが入っているメールは2016年11月1日のもの。これは「広域的に獣医学部系養成大学などが存在しない場合に限り」でないと獣医師学部新設が認められなくなった2016年11月9日の8日前である。また、その前日の11月8日には今治市と内閣府との会議がもたれ、翌日の11月9日に行われる諮問会議の「広域的に獣医学部系養成大学等が存在しない場合に限り」の資料を今治市は渡されている。諮問会議の前日に今治市は既に資料をもらっていたということで、9日の諮問会議は「結論ありき」の会議だったということになる。競争相手の京都産業大学からしてみれば不公平極まりない話だし、今治市ありき、加計学園ありきと疑いが濃くなる手順である。

④ 内閣府と文部科学省の説明の食い違い
この手書き指示が添付されたメールには、内閣府で特区を担当する藤原審議官曰くということで、この手書き指示は「萩生田福官房長官から指示があったようだ」と記載されている。文部科学省側は「内閣府からの指示といったニュアンスがあった」と答えている。一方で、萩生田副官房副長官は「文部科学省から出ている文書は事実に反する」といっており、内閣府は「官邸の最高レベルや、総理のご意向といったことを伝えていない」といっている。つまり、文部科学省と内閣府の言い分に矛盾があるわけだ。

⑤ 文部科学省の役人に責任をなすりつけている
更には、山本幸三地方創生大臣は「文部科学省から出向してきた役人が、陰で隠れて本省にご注進した」とメールの責任を文部科学省の役人になすりつけている。まさしく、トカゲの尻尾きりです。

⑥ 国会が終わったら審議はしないという自民党
これでは「首相の関与がないって、ホンマかいな?」という疑念は払拭できないのが普通の感覚かと思いますが、いかがでしょうか?国会が終わろうが終わるまいが、真相究明のために審議を続けるのが説明責任を果たすこと、と思うのは普通の感覚では?国会終わったから幕引きというのであれば、ゲスでなくとも「裏に何かがある」と勘繰りたくなるのは当たり前だと思いますがいかがでしょうか?

ここまで色々な文書や証言が出る前でも、加計学園に関してNHKが先週末に行った世論調査(6月9日~11日)では「説明に納得できるが25%、納得できないが2倍以上の65%」また、自民党が拒否している前川前事務次官の証人喚問に関しては「必要ないが15%に対し、必要は52%」です。JNNの調査(6月3日~4日)に至っては、72%が政府の加計学園の説明に納得できずで、納得できるは16%しかありません。つまり、多くの国民は今の政府の説明では納得できいないので、真実をしっかりと解明して欲しいと思っているわけです。

この一連の流れでは、国民が「何かおかしい…もっと説明して欲しい。」と思うのは当然のことだと思います。自民党の高村正彦副総裁は、怪しいと勘繰っている野党を「ゲス」呼ばわりしましたが、この発言はまさしく、国民をゲス呼ばわりするに等しい暴言と言わざるを得ません。

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