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高層住宅火災 防火設備、避難手順の確認を

テレビ画面に映し出された巨大な“火柱”に胸を痛めた人も多いのではないか。

ロンドン西部の高層住宅で14日未明(現地時間)、多数の死傷者を出す大規模な火災が発生した。現地からの報道によると、火災警報器が機能しないなどの防火設備の不備が被害の拡大を招いた可能性が指摘されている。

日本では11階以上の高層住宅に対し、スプリンクラーの設置や火災の拡大を防ぐ防火区画を設けるなど、厳しい対策が義務付けられている。このため、ロンドンのような大規模火災が発生する可能性は低いとされるが、万が一の事態が起きないとは限らない。

政府や自治体は、住民やマンションの管理組合などに注意喚起を促すとともに、火災対策に見落としがないか、あらためて点検してほしい。

出火した高層住宅は1974年に建てられ、スプリンクラーの設置義務の対象から外れていた。また、居住者からは、以前から消火器の期限切れや避難用出口の不足など、防火設備の不備を懸念する声が上がっていたという。

日本でも、こうした防火設備が整っているかを確認する必要があるだろう。いざという時に機能するか、定期的な点検も欠かせない。

例えば、日本で戸建てなども含む住宅に設置が義務付けられている火災警報器の設置率は、昨年6月時点で8割を超えているが、設置から10年以上経過している場合は故障の可能性もあり、総務省消防庁は定期的な作動確認を呼び掛けている。

一方、火災発生時の避難手順も確認しておきたい。

ロンドンの火災では、居住者が「防火扉があるため火災時は自室で待機するように」との指導を受けていたとされ、これが原因で逃げ遅れた人もいるとみられているからだ。

非常時にどう行動するかは生死の分かれ目になる。マンションの管理組合などが実施する避難訓練には、積極的に参加するよう心掛けたい。

東京都を筆頭に、大都市ではマンションなど集合住宅で暮らす人の割合が高く、大規模な高層住宅も目立つ。ロンドンの惨事を「対岸の火事」にせず、一人一人が意識を高めていきたい。

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