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アマゾンはなぜスーパーマーケットを買収する必要があるの?

何と言っても今日一番の話題はアマゾンです。
電子商取引大手の米アマゾン・ドット・コムは自然食品スーパーマーケットチェーンを運営するホールフーズ・マーケットを137億ドル(約1兆5200億円)で買収する。アマゾンにとっては過去最大規模の買収となる。同社は食料雑貨分野への参入を強化している。(ブルームバーグ)
米国では小売店が次々と閉店し、ショッピング・センターを衰退させたのはアマゾンの責任だ、と多くの人々が信じています。そして今日の買収ニュースで投資家たちが見せた反応はこれです。

・ターゲット:ー5.16%
・コストコ:ー7.19%
・ウォルマート:ー4.61%
上記3社は食品から衣料品、そして電化製品と幅広く商品を取り扱う大手ディスカウント店です。見てのとおり株価は大幅下落、まるで投資家たちは、大手ディスカウント店の終焉がいよいよ始まったと解釈したように持ち株を売却しています。


上は、ディスカウント店株指数の日足チャートです。ポッカリと大きな穴が開き、上昇トレンドの崩壊です。

アマゾンがホールフーズ・マーケットを買収したことで、アマゾンは5年以内に全米でトップ5に入るスーパーマーケットに成長するだろうという予想がさっそく発表されていますが、アマゾンはなぜスーパーマーケット業に本格的に進出する気になったのでしょうか?
・アマゾンは単にホールフーズ・マーケットを買ったのではない。アマゾンが買ったのは、ホールフーズが持つ高所得な客層、そして最高な地域でビジネスを展開する431店舗を買ったのだ。-- デニス・バーマン(ウォール・ストリート・ジャーナル)
・多くの高所得な若い世代がホールフーズ・マーケットで買い物をしている。アマゾンの狙いは彼らの財布だ。-- クーパー・スミス(L2 Inc)
アマゾンのターゲットは裕福な客層と、素晴らしい立地条件を持つホールフーズの店舗であり、業種は最大の関心事ではなかったと解釈しても構わないかもしれませんが、この買収で特にスーパーマーケット業界は大きく変貌することになりそうです。
アマゾンが全米でビジネスを展開する人気スーパーマーケット、ホールフーズ・マーケットを買収する。あなたの経営する店の名がホールフーズ、またはアマゾンなら問題は無い。しかし、それ以外の店名なら、今日はあなたにとって極めて悪い日だ。ホールフーズを買収することで、アマゾンは単に事業を大きくしようとしているのではない。アマゾンが求めているのは市場の独占だ。(Slate)
アマゾンのCEOジェフ・ベゾス氏は、全く食べたことのないタコ料理を朝食でわざわざ注文し、こんなことを相手に語ったことがあるそうです。「私にはあなたが理解できない。朝食メニューで理解できないのはタコだ。だから私はタコを注文した。この皿の上にあるタコはあなただ。」

私にはベゾス氏が巨大なタコに見えます。8本の強力な腕でライバルを倒し、次々と飲み込んでいくのです。正に、アマゾンの目指しているのは市場の独占です。

(情報源:アマゾン、自然食品のホールフーズを137億ドルで買収-過去最大規模

デニス・バーマン氏のツイート

Amazon’s Whole Foods Purchase Isn’t Just About Groceries. It’s About Everything

Amazon will be a top 5 grocer in the U.S. with Whole Foods acquisition

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