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アングル:MSCI、今回は中国A株の指数組み入れを決定か

[ニューヨーク/香港 14日 ロイター] - 株価指数の開発・算出を手掛ける米MSCIは来週、中国本土上場の人民元建て株式(A株)を新興国株指数に組み入れるかどうかを発表する。過去3回は採用を見送ってきたが、今回は認めそうだと投資家やアナリストはみている。

MSCIは4年前から中国の規制当局や投資家と組み入れの是非を協議してきたが、中国株式市場のアクセス制限を巡る懸念から、採用を見送ってきた。

中国はまだ外国人投資家が中国株に投資する上での課題をすべて解決してはいない。しかしMSCIが今年に入って採用基準を緩和したため、組み入れが実現する可能性は大幅に高まった。

アバディーン・アセット・マネジメントの中国・香港株ヘッド、ニック・イェオ氏は電子メールで「今年になってMSCIの対応が大きく変わった。組み入れ基準が見直され、中国株の採用は手続きだけのことにみえる」と指摘した。

MSCIは3月、中国では取引停止となる銘柄が多いなどの懸念に対処するため、組み入れ対象の株式を448銘柄から、香港市場との接続制度を利用して外国人にもアクセスが容易な169銘柄に絞り込んだ。

A株は組み入れが実現しても、MSCI新興国株指数に占める比率は当初の段階では0.5%にすぎない。ただ採用に当たっては、取引停止措置の適用を受けた回数が少なく、評価の高い大型株に重点を置きつつ、銘柄の多様化が図られる見通しだ。またセクター別のウエートも金融株で引き下げる一方、一般消費財や主要消費財、不動産などで引き上げられそうだ。

シュローダーズのアジア株運用部門ヘッドのデービッド・マッケンジー氏は「セクターのレベルで株式のバランスが改善する。大型株に重点を置くことで、取引停止問題への対応が期待できる」と話した。

もっとも中国の株式市場開放に向けた取り組みはまだ道半ばだ。規制当局は海外への利益送金の自由化、取引停止の対象銘柄数の削減や停止期間の短縮化を図るなど、MSCIの要請に応えてきた。

しかし資本規制を通じて人民元安を食い止めたことで、市場自由化に向けた改革はこのところ動きが止まっている。

MSCIのヘンリー・フェルナンデス最高経営責任者(CEO)は1月、中国の資本規制に懸念を抱いていると述べている。ただ、関係筋によると、MSCIはA株組み入れに熱心な姿勢を維持しているという。

ドイッチェ・アセット・マネジメントでETFキャピタル・マーケット部門を率いるルーク・オリバー氏は、当面は中国株が指数に占める比率がかなり低く、組み入れの実現による中国の勝利は形ばかりのものだが、中国株の指数における比率はいずれ40%程度まで高まり、中国の株式市場に2720億ドルの資金が流入する可能性があるとみている。

MSCIのエグゼクティブディレクターを務めた経験を持ち、現在はメガトラスト・インベストメンツの資産運用担当チーフエグゼクティブのQi Wang氏は、A株市場への資金流入はもっと大きく、6400億ドルに達する可能性もあるとみている。

同氏は「世界の株式市場の投資機会は中国A株抜きには成り立たない」と述べた。

(Dion Rabouin記者、Michelle Price記者)

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