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【イエレン議長の会見要旨】

イエレン議長は紫色のジャケットでさっそうと会見場に登場。予想されていた通り0.25 %の追加利上げに踏み切り、政策金利を1.25 %としたほか量的緩和策で4.5兆ドルに膨らんだバランスシートの縮小について年内に始める見通しを明らかにしました。

日本時間の午前03:30から58分間、15人の記者の質問に答えました。これまでの会見よりもリラックスした様子に見えました。ざっくりこんな感じです。

■ (WSJ)バランスシート縮小に必要な状況はwell underwayか?

□量ではなく質で判断したい。いまの水準のみならず、先行きも加味したい。ことし、さらに来年、いっそうの利上げを予想している。

■ (CNBC) 任期終了後も議長を継続するつもりか?

□来年2月に終わるまで任期をまっとうする。大統領とは将来について話していない。空席となっている議席が速やかに埋まることを期待したい。(続ける意思はあるか?)これ以上言うことはない。

■ (FT) 物価上昇が弱い状態が続いているが、政策にどう影響するか?

□金融政策はpreset courseではなく、物価上昇の先行きを注視する。コアインフレは弱く、当面はこの状態が続くとみているが、雇用情勢は良好で物価が上昇するともみている。2%の物価目標を下回る常置が5年以上続いているが、目標の達成は目指している。携帯電話のサービス価格や薬価が下がっており、物価は当面注視している。

■ (Bloomberg) インフレを測る方法を変更する考えは?

□物価のパフォーマンスは注視している。

■ (Washington Post) 新大統領の減税やインフラ投資などに対する期待で一時期株価も上がっていたが経済を取り巻くセンチメントは?

□ ビジネス、家計のセンチメントは依然として強い。減税や予算などの政策の変化の時期は遅れるという見方もあるが、政策変更に対する期待が設備投資や個人消費に影響しているということはない。

■ (New York Times) 金融市場は利上げを十分に織り込んでいないのでは?

□株価は上がっており、企業を取り巻く環境は改善している。ただし、金融市場をターゲットにしているわけではなく、雇用や物価のマンデートを実施している。

■ ()

□中央銀行の信頼が失墜しているとは思わない。物価が上がらない背景に構造問題があるのかもしれない。実体経済の展開を注視している。雇用環境は改善している。利上げによって金融緩和を徐々に。雇用にブレーキをかけるわけではなく、徐々に緩和を取り除くことで慎重に動いている。物価は2%以下で、雇用情勢はタイトである。急激な政策金利を引き上げて景気後退をもたらすことは避けたい。

04:04

■ (Market Place) エコノミストのグループが2%物価目標を変更するべきだという書簡を今週送ったがどう受け止めるか?

□2012年に2%物価目標を導入した。現在は下回っているが、この2%目標を達成するために努力している。再検討は、物価目標を引き上げるコストも考えないといけない。もっとも重要な課題であり、世界的にもそうであり、外部のエコノミストの意見も聞きたい。

■ (LA Times) 政策金利をめぐって金融市場の見方とFRB の見方が異なるのはなぜか?

□中立的な政策金利は何か、それが将来どう動くかによって異なる。先行き不透明があり、なるべく明確にしようとしている。中立的な金利は 3%より低いというのがわれわれの見方だ。ギャップが生じるのは不思議ではない。われわれの見方も決定的でない、変わることもある。

■ (AP) バランスシートの縮小を金融市場は冷静に受け止めているが、今後は?

□バランスシートを徐々に縮小させる計画は 2012 年に発表し、金融市場が驚かないようにコミュニケーションを図ってきた。同僚のことばを借りると、これはペンキが乾くのを見ているようなものだ(paint dry) 。

04:16

■ (Bloomberg TV) 財務長官の規制に対する発言の評価は?また、大統領があなたをLow interest person と呼んだことは?

□ 財務省が発表した金融規制に関する報告書を出したのは認識しているが、十分に読み込んでいない。低金利は経済を下支えする。

■ (Market Place International) バランスシート縮小開始の時期を「年内」とだけして明示していないが、利上げと同時に進めることができるか?

□時期は具体的に明示していないが、比較的速やかに (relatively soon) できるとみている。政策金利の引き上げと同時にできるかどうかはまだ決めていない。

■ (Politico) 財務省の報告書に関連して、規制を考えるときどの程度考慮するか?

□小規模な銀行を、地銀を規制の対象外にすることも過去に主張してきた。報告書については十分にpay attentionする。

04:23

■ (Dow Jones) これまでの量的緩和をどう総括するか?

□効果はあった。長期金利に下押し圧力を与えることができた。どの程度影響があったかはエコノミストも見方が分かれる。急激な物価上昇を懸念する声もあったが、起きていない。効果があり、金融政策ツールの重要な1つである。政策金利が仮に 0%まで下がれば、バランスシートを使うことはツールの1つである。4.5 兆ドルの規模が適正かどうかの議論はしていない。ただし、経済規模に対して高くない。

■ (CNN) 大統領が打ち出した予算案について。あなたはこれまで雇用のトレーニングの必要性を訴えてきたが?

□大統領の予算案については話さない。雇用情勢はタイトであり、必要なスキルをもつ従業員を探すことが難しくなっている。とりわけスキルを十分に持ち合わせていない人たちのスキルアップはさらに重視されるべきだと思う。

04:28終了

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