記事

希望の経済学にむけて―サービス残業が日本経済衰退の原因だ

1/2

今日は、経済の話だけでなく、選挙の話、憲法の話、今噂になっている日本会議の話、そういったものがどういうふうに繋がっているのか、経済というのはそもそも何なのかというところから、お話していきたいと思います。

「日本経済と労働の実態」

まず、こちらのグラフをごらんください。一人当たり名目GDPこの20年間のグラフです。経済停滞していたのは先進国の中で、日本だけなんです。

image 

「資本主義の終焉」や「人口構造」「グローバル化」「ネオリべラリズム」といった一般論ではなく、日本固有のメカニズムがあるはずです。なぜ日本だけこんなことになっているのか、誰もきちんと説明していません。

一般論ですが、原因があって結果があるわけです。診断があって初めて、治療ができる。なのに、エコノミストや財界や政府は、日本が貧しくなった固有のメカニズムを説き明かすことなく、「お金を刷ればいい」とか「痛みを伴う構造改革」とか、適当なことを言って、おかしなドラッグを飲ませ続けた。それが現在の日本経済の姿です。

今日私がお話ししたいことは、第一に経済の問題とは、「人権」であり、「生命」の話であるということです。日本人が貧しくなった理由は、「人権」を大切にしないからだ。

「日本人は懸命に働いているが、貧しくなっている」ーそれは、日本人の生産性が悪いからだとかよく言われるがそうではない。

働きすぎるから、貧しくなっている。それが本当の因果関係です。

なぜ働きすぎると貧しくなるのか?当たり前の話です。どれだけ働いて物を作っても、買う人がいなければ経済がまわらないからです。

例えば、トヨタとか「若い人はなぜ車を買わないんだろう」とか言って、市場調査とかしてるんです。

なぜ買わないか?若者自身にとっては答えは自明です。お金がないからなんですよ。当たり前のことが、企業や経済学者には今一つわかっていない。

私は、経済問題に特化していなくて、森友問題、原発問題、などツイートしているが、圧倒的に反響があるのは、圧倒的に労働問題です。3万リツイートというのは、右から左までが反応しないとそうはならない。ネトウヨから労働者から経営者まで共感しないと得られない数です。

若い世代にとって、労働問題は切実なリアルなんです。

労働と生活の苦しさについて、若い世代の人は、どうしてこうなっているのかという説明と、救済を求めている。「中国共産党が民主党と共産党を操って、日本を守ろうとしている安倍政権を必死になって叩こうとしている」と信じている人が多い。 ただし、そういう物語が支持される現状があり、おそらくその背景に理不尽なまでの労働の実感がある。安倍晋三という人は、反日の理不尽さに立ち向かう人として立ち現れる。だから、安倍政権の個々の政策は全く支持されていないのに、支持率は50%を切らない。

でも安倍さんの「働き方改革」はまやかしで、月100時間で合法とした。第一次安倍政権で進めたのがホワイトカラーエグゼンプション(一定年収の労働者には残業代ゼロ)。経団連は400万円以上を主張しています。単に残業代を払わないというだけでなく、労基法の無効化を狙っている。まさに、ブラック企業合法化です。

無党派層から野党が積極的な支持を得るためには、私たちが人権の立場に立って、「反日勢力が日本を貶めようとしている」なんて無理やりの物語を「日本会議」よりも積極的な救済物語を提示するしかない。

「日本人はこんなに貧しくなった。」

正規職員 平均年収1998年 419万円→2014年 361万円

 image

男性1986年、残業は週5時間弱だった。2006年では週平均13時間。週5日で一日2時間残業。一日当たりの労働時間のグラフ→段々上が伸びていて、一日12時間、16時間働いている状況です。

image 

昨年、山添拓さんの労働実態調査に参加したとき、10代から30代の手取り20万円以上の人が半分(会場ざわつく)。

みなさん、これ新宿の話ですよ?(会場どよめく)

たとえば、月280時間勤務で月手取り12万のプログラマーがいる。

今、こういう時代なのです。

6割の事業所でサービス残業が行われている。サービス残業の被害総額が年間約27兆円。日本のGDP530兆円の5パーセントが残業代が支払われていない。給料がそれだけ押さえられている。だから、企業の売り上げも下がる、そして給料が抑えられるという悪循環にはまっている。

27兆円がきちんと支払われたら、おそらくこの5倍ぐらいGDPの経済効果がある(乗数効果)。逆に言えば、その27兆円の不払い賃金によって、150兆円とか200兆円とか、本来あるべきGDPが抑制されているのです。

「経済ってなんだろう?」

そもそも、経済とはなんでしょうか。おそらく人類史上もっとも深く経済について思考した人はカール・マルクスだと思います。彼の考えでは、経済とは生命の繋がりの円環のことです。

例)私が養鶏家だとする。飼料を買う。→育ててそれを肉屋に売る。→肉屋は肉を売る。→鶏を買った人がフライドチキンを作り食べる。→食べた人のエネルギーになる。→その人が鶏の飼料を作る。→私が飼料を買って鳥を育てる。

image

「生産」は「消費」によって次の「生産」につながっていく。

あわせて読みたい

「雇用・労働」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    水原希子「日本人」発言は捏造

    西村博之/ひろゆき

  2. 2

    解散を要求していたのは野党側

    和田政宗

  3. 3

    豊田議員糾弾は大衆によるリンチ

    小林よしのり

  4. 4

    iPhoneXで生活は全く変わらない

    永江一石

  5. 5

    国民に刺さるのは左翼でない野党

    AbemaTIMES

  6. 6

    水原希子ヘイト騒動 本人も問題?

    メディアゴン

  7. 7

    車道ベビーカーなら「日本死ね」

    花水木法律事務所

  8. 8

    10月解散総選挙なら自民の不戦勝

    NEWSポストセブン

  9. 9

    最低の解散に河野外相賛成するか

    郷原信郎

  10. 10

    都知事 秘書の異常待遇言及せず

    週刊金曜日編集部

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。