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G7サミット、トランプ氏に振り回される

イタリア南部シチリア島タオルミナで開かれていた、先進7ヶ国(G7)首脳会議(サミット)が、27日午後(日本時間27日夜)閉幕し、首脳宣言を発表しました。

これまで入っていた反保護主義については、否定的だったトランプ大統領が譲歩し「自由な市場を維持し、保護主義と闘う」と明記されました。しかし、過去のサミットと比べると、表現が弱まった、と報じられています。

もう一つの争点だった地球温暖化対策の国際枠組み「パリ協定」のあり方については、合意に至らず、アメリカを除く6ヶ国と欧州連合(EU)で、「速やかな実行」を目指すと盛り込まれました。パリ協定について、アメリカは方針見直しの過程にあり、合意に参加する立場にない、ということです。

その他のポイントとしては、北朝鮮の核・ミサイル開発題は国際的な最優先事項で、新たな段階の脅威になったことを確認し、核・ミサイル開発の完全放棄と拉致問題の即時解決を要求。国際テロと戦う努力を拡大。ロシアによるウクライナ南部クリミア半島の編入を改めて非難、が首脳宣言のポイントです。

これまでG7として、歩調を揃えて世界の課題に取り組んできましたが、今回初参加のアメリカのトランプ大統領は、G7の結束より「米国第一主義」を貫き、全体を振り回しました。

トランプ氏の品位に欠ける振る舞いとして、G7の前の25日にブリュッセルで開かれた北大西洋条約機構(NATO)首脳会議の記念撮影の際、モンテネグロのマルコビッチ首相を手で押しのけて前に出た映像が、何度も放映され、ネット上にも出回りました。

また、NATO首脳たちを立たせたまま長々と演説し、防衛費負担増を要求し、批判されています。

今回のG7で、ドイツのメルケル首相は、環境保護で足並みをそろえるようトランプ氏に各国が求めた努力が実らなかったことについて、「非常に不満だ」と怒りをあらわにした、とも報じられています。

トランプ氏は、「パリ協定」に残留するか離脱するかを28日からの週に最終決断する、と表明しました。世界2位の排出国が離脱しては、パリ協定の意味合いが薄くなってしまうので、去就が注目されています。すべて経済活動の取引にされては、たまりません。

今回のG7で、各国の首脳が膝詰で協議し、よく言い聞かせて?、保護貿易に反対の原則を守ったことは、ひとつの成果だとは思います。

G7で、各国首脳から学んだことが、活かされることを願います。

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