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働き方を変えたいなら、まず経営者が予算達成をあきらめろ!ネットで話題の広告が問う、画一的な日本の働き方改革

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5月12日、あるTwitterユーザーのつぶやきが話題になりました。それはサイボウズの「キントーン」の広告を取り上げたもの。

いま日本で進行している働き方改革について、現場からの声を取り上げたとされるこの広告。果たしてその意図とは一体何なのでしょうか?

広告制作を担当した山田氏と青野社長を、サイボウズ式編集部の大槻が取材しました。

広告に「働き方改革」という言葉は使いたくなかった

青野慶久

東京駅などに出したキントーンの広告の反響がすごいですね! 私のFacebookでもフォロワーからの反応がとても多いです。Togetterを皮切りに、BuzzFeedなどのネットメディアでもたくさん取り上げられていますね。

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山田幸

反響の大きさに、私も驚いているところです(笑)


青野慶久

事前に原稿を見せてもらった時には、ここまで拡散すると予測はできなかった。「よく言った!」とお褒めいただけるとは、思いもよらなかったなぁ。


山田幸

最初は「働き方改革をするのに教科書なんてないんです」みたいな硬い表現だったんですけど、「働き方改革」という言葉を使いたくなくて。現場の人がつい漏らすような言葉にしました。


大槻幸夫

SNSの反響を見ていても、「勤め先には『持ち帰れ』おじさんがいます」「ほんまこれ」「ノー残業で帰れ帰れいわれるたびに思ってた!」「このポスター、うちにも貼りに来てくれませんかね?! 」といった共感の声が多いですね。拡散元となったTwitterのつぶやきで「上司にお使いください」と書かれていたけど、それは想定してましたか?


山田幸

私たちの意図としては「上司に期待するんじゃなくて、キントーンなどのITツールを導入して自分たちで働き方改革していこう、上に期待していないで自分たちで行動していこう」という流れになると嬉しいです。


ほげほげ

山田 幸(やまだ みゆき) マーケティングコミュニケーション部 「キントーン」チーム所属。慶應義塾大学環境情報学部卒業後サイボウズに入社し今年で4年目。今回話題となった広告の制作に携わる。普段はドラマを中心にテレビばかり見ている。

青野慶久

まだ道半ばだね(笑)


山田幸

がんばります。


青野慶久

去年から今年にかけて働き方改革がどんどん広がって来てる印象がありますね。


山田幸

確かに。


青野慶久

厚生労働省が動き始めているから経営者は臆病になって、とにかく早く帰らせないと今度は自分の番かもと思っている。その歪みがいま現場に降りて来てるから、広告タイミングが合ったということなのかもしれない。


大槻幸夫

でも、SNSでは「そこはツールじゃないだろ」とつぶやいている人もいました。その辺りはどう思います?


山田幸

働き方改革はツールだけじゃなくルールも重要なので、表現ではあえて「ルールだけじゃなく」としているんです。逆にツールだけあっても何もできないし、ツールを入れれば働き方改革って思われても困ってしまうので、ルールと合わせてツールを活用してほしいという想いがあります。


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大槻幸夫

青野さんはいかがですか?


青野慶久

サイボウズの中でキントーンを使いこなしている環境からすると、もし「メールとExcelで働け」と言われたら、それは無理って思うよね(笑)。それがどれくらい非効率かということは、新しいツールを使っている人でないとなかなかわかってもらえないのかも。


山田幸

生産性が激しく下がりますね。


山田幸

精神論でなんとかしよう、とか。

そう。だから、ツールの選択って生産性に直結するよね。例えば、インターネットが無かった頃の調べ物の生産性とはぜんぜん違う。ツールが生産性をあげるという事を日本の企業はもっと認識していい。日本の経営者はITが苦手な人が多いから、投資せずいつも後手後手になっちゃう。


青野慶久

そうそう。


日本の働き方改革は画一的

大槻幸夫

SNSでは「一律でノー残業デーって本当に勘弁して欲しい」「仕事量の調節ができない仕事だと無茶振り以外の何物でもない」といった反応もありました。働き方改革が画一的というところに目を向けている声があったんですけど、その辺りはいかがですか?


青野慶久

まさに!過剰な残業を無くすことは重要な一方で、やる気失う人たちも出てくるんだよと。いまベンチャー立ち上げて夢持ってやるぞって言ってる人に、これから日本は20時以降働いちゃダメですって言われた瞬間に「えーっ!」てなると思う。


山田幸

なるほど。


青野慶久

ずっと言ってるのは「多様性」の大切さ。体を壊したり精神を破壊されたりということが悪いのであって、「時間が長いから悪い」というのは本質的ではないはずなんだよね。そこは多様性を持って見ていかないといけない。色々な人がいて色々な職種があって色々なモチベーションで動いているんだから選択できる。


青野慶久

青野 慶久(あおの よしひさ)。サイボウズ株式会社代表取締役社長。1971年生まれ。愛媛県今治市出身。大阪大学工学部情報システム工学科卒業後、松下電工(現 パナソニック)を経て、1997年8月愛媛県松山市でサイボウズを設立。著書に『チームのことだけ、考えた。』(ダイヤモンド社)がある

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