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ソフトバンクが純利益1兆円超え、苦戦続いたスプリントの業績が回復

 ソフトバンクが純利益1兆円超えという絶好調な決算を発表しています。ソフトバンクは本業である通信以外に多くの事業に取り組んでいますが、どの事業がこれほどの利益をもたらしているのでしょうか。

 ソフトバンクグループが10日に発表した2017年3月期の決算は驚くべき内容でした。売上高はほぼ横ばいの8兆9010億円でしたが、営業利益は前年比12.9%増の1兆259億円となり、税金などを差し引いた当期純利益は1兆4263億円と初めて1兆円の大台を超えました。当期利益が1兆円を超えるのはトヨタなどごくわずかしかありませんから、ソフトバンクは名実共に日本を代表する企業に成長したことになります。

 ソフトバンクは本業である通信事業に加え、投資事業にも力を入れています。競合であるNTTドコモやKDDIと異なり、通信事業とネット事業、そして投資事業を組み合わせた独特のビジネスモデルですから、今回の決算も投資による利益が大きいというイメージがあります。

 確かに、投資先である中国の電子商取引サイト・アリババの売却益やフィンランド・スーパーセルの売却益なども利益に貢献していますが、今回の1兆円超えの立役者は、本業である通信事業といってよいでしょう。

 携帯電話を中心とする国内通信事業が好調で利益を押し上げたほか、これまで苦戦が続いていた米国の携帯電話会社スプリントの業績がようやく回復し、これが大きく貢献しました。特にスプリントの事業が回復していることは同社にとって非常にプラスの材料です。

 ソフトバンクは2013年に216億ドル(当時のレートで約1兆8000億円)を投じて、米国第3位(現在は4位)の携帯電話会社スプリントを買収しました。同社が買収した時点でスプリントは、契約者の減少に歯止めがかからず赤字を垂れ流している状態でした。当初はリストラを速やかに終了し反転攻勢に出る見込みでしたが、契約者数がなかなか伸びず、グループ全体の足を引っ張っていました。

 米国の携帯電話市場は、首位のベライゾン、2位のAT&Tが顧客の囲い込み攻勢をかけており、スプリントは依然として厳しい状況に置かれていますが、それでも営業利益は着実に増加しています。スプリントの業績が完全に回復すれば、同社の営業利益はさらに拡大する可能性があります。

(The Capital Tribune Japan)

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