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TDR、2期連続入場者減よりも深刻な問題

東京ディズニーリゾート(TDR)の入場者数は2017年3月期まで2期連続で前年割れした。その一方でユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ)は3期連続で過去最高を更新している。また1日券を17年2月にUSJが200円値上げしたのに対し、同4月にTDRは据え置いた。数字だけ見るとTDRが不振に見えるが、両社の1年ごとの入場者数や値上げの比較はあまり意味がない。

TDRは、自社の収益を5~10年単位で考え、成果を出し続けてきた。大型投資も5年単位で行い、1日券もそれに合わせて3~5年おきに値上げするケースが多い。一方のUSJは毎年小規模投資を行い、1日券の値段も上げている。USJは一時の不振からV字回復しているイケイケドンドンの段階で、TDRとは成長フェーズも、根本的な戦略も異なる。

TDRは14年3月期にディズニーランドの30周年イベントを開催した。結果、入場者数は過去最高の年間約3140万人を記録。これはTDRが予想した数字を大幅に上回ったはずだ。同期は、ディズニーランドとディズニーシーの合計で40日間、客の入場を断る「入園規制」を行った。一方で17年3月期の入園規制はディズニーシーの3日間のみで、入場者数は年間約3000万人。これがキャパシティ上の適正な数であるはずだ。

最大の問題は入場者数の減少ではなく、14年3月期に入場者数を正確に予測できなかったことや、それに伴って顧客サービスのレベルが低下したことだ。TDRの今後の課題は、足元の入場者数を増やしすぎず、減らしすぎず、顧客満足度を維持したまま、新しいエリアのオープンに繋げることで、非常に高度な企画、マーケティング戦略が求められている。

TDRの新しいエリアは20年頃にオープン予定で、その後入場者数は再度増え始めるだろう。私は21年3月期の入場者数を3340万人と予想している。

(野村証券 アナリスト 山村 淳子 吉田洋平=構成)

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