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東芝決算、また監査承認得られず 赤字は9500億円見通し

 東芝は15日、2016年度連結決算の通期業績の見通しを発表した。4月11日に発表した同年度第3四半期決算に続き、監査法人の承認が得られないまま発表する極めて異例の事態に、綱川智社長は「株主や投資家をはじめとするステイクホルダーの皆さんに多大なるご心配をかけることになり、改めて深くおわびする」と陳謝した。

【動画】東芝 17年3月期業績見通しについて会見(2017年5月15日)

2017年3月末の債務超過は5400億円

 今回見通しを発表した理由について、綱川社長は「決算の手続きは継続しているが、通期業績の数値は期末から45日から経過することも考慮し、株主や投資家などステイクホルダーに現時点の見通しを示すことが情報開示の観点から重要と判断した」と説明。「今後、早期の決算発表を目指して、独立監査人と協調の上、最善をつくす。引き続き、誠心誠意全力で取り組む」として、監査法人「PwCあらた」とともに早期の決算発表に努めるとしたが、発表時期のめどは示さなかった。

 売上高は前年比5.5%減の4兆8700億円と予想。純損益は9500億円とし、前年実績の4600億円から赤字がほぼ2倍強になる見込み。9500億円の純損益は、米国原子力子会社のウエスチングハウス(WH)の再生手続き申し立てに伴う損失1兆2600億円を計上したため。綱川社長は「このように大きな当期損失を計上する見通しとなったことを重く受け止めて、早期の財務基盤の立て直しを図る」とした。

 2017年3月末時点の株主資本はマイナス5400億円の債務超過になる見通しだ。

 メモリー事業の外部資本導入の影響を除いた2017年度通期の業績見通しも示した。売上高が前年比の4兆7000億円、純利益は500億円と黒字転換すると予想。自己資本はマイナス5400億円としたが、同事業の外部真導入が実現すれば、債務超過が解消するとした。

 進退について問われた綱川社長は「このような事態になり大変責任を感じているが、今は事態の収取に向けて頑張りたい」と述べた。

(取材・文:具志堅浩二)

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