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北朝鮮、発射実験のミサイルは大型核弾頭搭載可能の「新型」と主張

北朝鮮は15日、14日早朝に実施したミサイル発射実験で打ち上げたのは、大型核弾頭が搭載できる新型ロケットだと発表した。国営朝鮮中央通信(KCNA)が伝えた。ミサイルは空に向かって鋭角に打ち上げられ、高度2000キロに到達し、約700キロ飛行して日本海に落下した。

KCNAは、「新型の中・長距離弾道ミサイル『火星12型』」の発射実験に成功したと発表した。「発射実験は、大型核弾頭を搭載可能な新型弾道ロケットの戦術的・技術的詳細を検証するためのものだった」という。

KCNAによると、発射実験はこれまでと同様、金正恩・朝鮮労働党委員長の立ち会いのもとで行われた。報道によると金氏は科学者や技術者に、「現状に満足せず」、米国が「正しい選択」をするまで引き続き「核兵器と運搬手段」を開発するよう指示したという。

北朝鮮はこれまでに核実験を5回繰り返しており、核兵器と、それを標的にまで運ぶためのミサイルを開発していることは知られている。ただし、ロケットに搭載できるほど核弾頭の小型化に成功したのかは不明。長距離ミサイルの射程圏についても、たとえば米国本土に到達できるような大陸間弾道ミサイル(ICBM)の発射実験はまだ行っていない。

ICBMの射程距離は約6000キロとされる。これに対して14日の実験で使用されたミサイルは、垂直ではなく通常の軌道で発射した場合、4000キロほど飛行したものとみられている。

ミサイル発射実験を受けて日米両政府は、16日に国連安全保障理事会の緊急会合開催を要請した。

米政府は、北朝鮮のミサイル実験中止を含む状況が整わない限り、直接交渉はしないという方針を示している。米国のニッキー・ヘイリー国連大使は14日、北朝鮮が条件に応じない限り金委員長と「交渉のテーブルに着くことはない」と述べた。

実験を受けてホワイトハウスは14日、北朝鮮が「はなはだしい脅威」だという状態が「あまりに長く続いてきた」と非難し、「今回の挑発」は「これまでよりはるかに強い制裁を、すべての国が実施するきっかけ」になるはずだと表明した。

10日に就任したばかりの韓国の文在寅(ムン・ジェイン)新大統領は、北朝鮮との対話強化を進めると主張してきたが、ミサイル実験について「無謀な挑発」だと非難した。北朝鮮にとって唯一の同盟国、中国は、関係各国に抑制を促している。

ICBM flight track

ICBM発射の仕組み。ミサイル本体と弾頭を大気衝突から守る「シュラウド」を分離させながら、頂点高度(地上800~1600キロ)に達した後、標的上空で弾頭が爆発する

(英語記事 North Korea missile test 'due to Kim Jong-un paranoia'

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