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ドイツの新記録!電力の85%が再生可能エネルギーから

数日前に目にして仰天したこの英文記事、その後、あちこちに転載されていますが、日本語メディアではグーグルで検索した限り見当たらないので、記録しておきます。

その記事の内容は「ドイツでは、4月30日(日曜日)の全電力消費の85%が再生可能エネルギーによって賄われた」というものです。翌5月1日はメーデーで休日ということもあり、大量に電力を消費する工場の一部が操業していないこともあったでしょうが、それにしても、全ドイツの電力消費の大半が自然エネルギーからっていうのは凄い。

そのニュースソースを探したところ、このtweetを米国のCleanTechnica.comがキャッチして上記の記事になったようです。その発信元はドイツのAgora Energiewende (仮訳アゴラエネルギー革命)という団体で、そのプレスリリース?も発見しました。

tweetやこのリリースに添えられた発電施設別の電力供給のグラフは小さくて、リンクもありませんが、上記団体のサイト内に該当日の様子を知るインタラクティブなAgoraメーターがありました。4月30日の推移を示すグラフはこれです。

グラフの下から順に、緑はバイオマス、空色は水力、濃い目のブルーは海岸沖合の風力、ブルーは陸上の風力、黄色が太陽光発電で、そのから上は火力や原子力など再生可能エネルギー以外の既存発電所によるものです。赤いラインは実際の消費量で、昼前後がピークになっていますが、再生可能エネルギーからの供給も太陽光を中心に増大しているのが分かります。

アゴラのリリースによると、この日は日照に恵まれ、風も強かったのが幸いしたようで、ドイツの石炭火力発電所の最大発電量は50ギガワットだそうですが、当日は9ギガワットまで落としていたほか、2022年に停止することになっている原発も発電量を減らしていたようです。

アゴラのGraichen博士は「4月30日のような日は、2030年には全く普通のことになる」と、再生可能エネルギーからの電力供給の進展に自信を示しているとのことです。

また、CleanTechnicaの記事では、数週間前に行われた海上の風力発電の権利に関するオークションで、公的助成がないにも関わらず入札額が記録的な安さになったことに驚きが広がったということです。

これまでは、再生可能エネルギー設備には部分的に何らかのインセンティブが含まれていたとのことですが、時代は進化しているのですね。

そこで気になるのが日本の現状です。昨日、目にした週刊東洋経済(5月13日号)の深層レポート「石炭火力ラッシュ」によると、全国の石炭火力発電所の新設、建て替えは36箇所、42基にも及び、全て稼働すれば、既存設備に対して発電量は4割増しになるそうです。

当然、燃やす石炭は増えるでしょう。それで、昨年11月に発効したパリ協定ーCO2などの温室効果ガス大幅削減に向けての道筋をどうやって守るのか?ドイツと真逆に見える現状に、いささか不安に駆られた次第です。

ちなみに、環境省の目算では「2030年に自然エネルギーの電力30%超へ」ということだそうで、あまりの時間差に愕然とするばかり・・・・

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