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アップル5四半期ぶり増益、でもiPhoneの販売台数は下落ってどういうこと?

収益力が低下しつつあるといわれていたアップルが息を吹き返しています。最新の決算では5四半期ぶりの増益となりましたが、iPhoneの販売台数はむしろ下がっています。アップルの現状についてまとめてみました。

最終利益は4.9%増の110億2900万ドル

アップルは5月2日、2017年1~3月期の決算を発表しました。売上高は前年同期比4.6%増の528億9600万ドル(約5兆9600億円)、最終利益は前年同期比4.9%増の110億2900万ドル(約1兆2400億円)でした。

同社はこのところ減益決算が続いていましたが、今回の決算では5四半期ぶりの増益を実現しています。決算が好調だった理由は主力のiPhoneの販売が好調だったのかと思わせますが、そうではないようです。

増収増益はiPhoneの値段が上がったから

同社は2016年9月にiPhone7とiPhone7 Plusの発売を開始しています。特に大画面を搭載したiPhone7 Plusが人気となっており、これが業績を拡大させる要因となりました。

しかし、1~3月期における販売台数を見ると5076万台となっており、1年前との比較では0.8%ほど落ち込んでいます。iPhoneがそれほど売れていないのに、増収増益となるのはiPhoneの値段が上がったからです。高価なモデルをたくさん売ることで何とか売上高と利益を確保していると考えればよいでしょう。

アップルは昨年前半からiPhoneの伸び悩みに直面してきました。以前は拡大余地が大きい中国市場をターゲットに、廉価版を大量投入するプランを掲げていましたが、中国経済のスローダウンによってこのプランは失速。ここ1年は日本市場だけが頼りという状況が続いてきました。日本人のiPhone好きは世界でも突出しており、北米、欧州ともに2ケタの減収になっても日本だけは販売がまったく衰えなかったからです。

高価格路線か、廉価版の投入か

昨年の後半から世界景気が回復基調になってきたことや、大画面モデルが人気化したことによって、中国市場を除く各市場では再び増収基調となりつつあります。しかし、同社の業績がこのまま拡大できるのかというと、そう簡単ではないでしょう。価格の高いモデルにシフトすれば、利益を確保することは容易になりますが、シェアの大幅な拡大は望めません。

近年、全世界的にスマートフォンの低価格化が進んでいますが、この流れに合わせてしまうと今度は利益が犠牲になってしまいます。低価格商品で大きな利益を上げるには販売台数を大幅に増やす必要がありますが、低価格市場には、多くのライバルがひしめき合っています。

超高級スマホとして高価格路線を維持するのか、それとも思い切った廉価版の投入でシェア拡大を目指すのか、アップルとしてはこの1年が正念場となりそうです。

(The Capital Tribune Japan)

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