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医師の言葉は下手な薬よりよく効くことがある テクニックに適正な料金を

患者さんがよく病院に飛び込んできます。
「頭が急に痛くなった。脳出血や脳梗塞ではないか」「今は痛みは大丈夫だけど」と歩いていくる患者。

「左の脇腹が痛くなった。白血病で脾臓が腫れているんじゃないか」「今は痛くないけど」 と買い物ついでによる患者。

「突然血圧が上がった」「朝安定剤を飲み忘れたけど」と病院に仕事に来たついでに受診する患者。

「気持ち悪くてしょうがない」「今日朝から1日パチンコ屋でずっとタバコを吸ってたけど」と匂いをまき散らしている患者。

「夜眠れなくて仕方ない。睡眠薬が欲しい」「昼寝はしているけど」と動いていなさそうな患者。

実際にある話です。まあ皆さんご自身で診断されてきます。もちろん可能性は否定しませんが、今のネットを含めたマスコミ情報の歪さがよくわかります。

まず症状が自然に改善していることは重篤な病気の可能性がかなり低くなります。そして数ヶ月前に同様の症状で検査を行っていれば、肉体的な疾患はほぼ否定的です。そして生活習慣が悪い人の症状を薬で改善することはほぼ不可能です。いやその症状は病気ではありません。 

できる限り薬を出さずに個別に説明します。もちろん初回で明らかに疾患が否定できなければ、一度は検査含めて精査をします。

「前回同じ症状でMRIの検査がなされて全く異常が捕まっていません。そうすると今の症状は精神的な影響が考えやすいです。大丈夫大きな病気じゃないですよ。そして病気じゃなくてもこの症状は出ますよ。そして時間はかかりますが治りますよ」と優しく。

「白血病は余程のことがない限り自然に治りませんよ。だから痛みは治りませんよ。今回治ってますから白血病ではまずありません」と笑いながら。

「人間の血圧なんて自然に上下しますよ。それこそドキドキしたら脈も増えるでしょう。気持ちを落ち着ければ大丈夫。きっと良くなりますよ」と安心させるように。

「あまり効果的な薬がありません。体が悲鳴をあげているんですよ。タバコをやめるチャンスじゃないですか」と治せないことを申し訳なさそうに。

「薬で無理やり眠るとまためまいとかの症状が出ちゃいますよ。昼間なるだけ寝ないで運動しましょう」と応援しながら。

話に時間はかかるし、テクニックも必要。薬も出しませんし、検査もあんまりしないから病院は儲かりません。それこそ親身にならずに薬を出し検査をしたほうが病院は儲かる。だから巷ではあまりはやりません。いくら検査しても説明が今ひとつだから患者さんは満足しないで何度でも不安にリピートやドクターショッピングをする。今の日本の医療に対する患者の満足度が低いひとつの理由です。

患者さんは結構満足して帰っていきます。そう医師の寄り添い、手当と言われるものです。そしてそれは下手な薬よりよく効きます。そうプラセボでも効くんです。そして何よりやすい。前回のドラッグストアよりやはり高くすべきなんだろうとプライドを持って仕事してます。

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