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6月FOMC期待と北朝鮮情勢の「下火期待」によるリスクオンについて

米朝非公式協議は今年に入ってもなかなか実現せず、今月8・9日にオスロで実現するとの事だった。 そしてその当日?に、協議を覆すような形で、北朝鮮の駐英大使が6度目の核実験の準備がある事を示唆した。(skynewsのインタビューに答えた模様)

日本時間深夜、為替相場は一時これに反応、米短期金利先物相場が高水準で織り込む6月利上げの可能性に、瞬間的ではあるものの水を差すような形になった。

このタイミングで核実験を仄めかすというのは、オスロミーティング(非公式協議)の内容に関係した牽制なのかと一瞬思ったものの、駐英大使のインタビューを見ればオーソドックスなものであり何とも言い難い。

「6回目の核実験はリーダー(キムジョンウン)の決めた場所と日時により推し進めるがスケジュールはわからない」 (駐英大使、インタビュー主旨)

前回記事冒頭では対話路線の可能性について触れていたが、その後、その経緯はどうであれ対話シナリオに沿う形になっているように映る。

対話路線に触れた理由としては北朝鮮側から米側への働き掛けがあったとする報道が、今年に入ってチラホラ流れていた事も挙げられる。 2月にはトランプ政権が北朝鮮外務省の北米局長のビザ発給を認めなかった事で、3月米朝会合が見送られた、という推測情報?も目立った。 それが北朝鮮の強硬姿勢に繋がり、今回のオスロ協議に至った、という見方もできる。北朝鮮の姿勢が先月15日から25日に掛けて軟化したことで(少なくとも自分にはそう映った)、従来路線に回帰する予兆はあった。

5月9日は韓国大統領選の日でもありキムジョンウンが労働党委員長に就任した記念日でもある。よって9日・10日と核実験や弾道ミサイル発射テストが(従来より)懸念されていた事もあり、それに釘を刺す形で非公式協議が設定された、という見方が有力だといえる。

4月には大陸間弾道ミサイルの話と核実験の話が横行したが、過去を振り返れば、4月はミサイル発射が行われるものの、5度の核実験が行われた日付はバラバラで、一貫したスケジュールが存在するわけではない。

1.06年10月9日

2.09年5月25日

3.13年2月12日

4.16年1月6日

5.16年9月9日

駐英大使のコメントの意図はわからないが、マーケット、為替相場はその内容というよりこのタイミングでの発言という「唐突感」に一時触れただけ、と考えられる。 

尚、6月FOMCでの利上げが確実視されてきた。FRB議長は市場の期待を裏切る事はできないが、直近のデータを見る限り、本当のところではマクロ統計のモメンタムが現時点よりやや上向いたところ、インフレ率もターゲットの数値よりオーバーシュートしたあたりまでFFレートを現行レンジで維持したいはず。経済回復局面ではエバンスルールが必要であることは、2015年12月の利上げ失敗から学んだはずだ。

しかし保有証券を徐々に減少させていく、といったバランスシート戦略についても連銀総裁たちから徐々に発信されるようになった今、短期金融相場が次回会合での利上げを高水準で織り込む事は合理的な帰結だといえるだろう。 当ブログではバランスシート縮小につき「保有証券のロールオーバーは停止ではなくテーパリング」と2014年に記載した。予期していた事でもあった。そうせざるを得ないからだ。

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