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投資するならアメリカか日本か

ある原稿を書くため、アメリカの株価指数を比べてみた。代表的にはNYダウ(30企業)、S&P500(500企業)、NASDAQ総合(NASDAQ上場の全企業)である。グラフを書き、アメリカ株はすごいと今更ながらに思った。
原稿ではリーマンショック後の最安値(2009年2月)以降の推移をグラフにした。書きやすさからの都合でしかない。

これではアメリカ株のすごさがわかりにくいので、リーマンショック前のおおよその高値(2007年10月末)水準と、この4月末とを比較してみた。すると、NYダウは1.50倍、S&P500は1.54倍、NASDAQ総合は2.12倍になっている。
一方、日本はというと、東証株価指数(TOPIX)は0.95倍、日経平均株価は1.15倍である。つまり、年金などのプロの投資家が信奉するTOPIXは、10年前の高値を越えられないでいる。日経平均がようやく越えた程度である。

意味がないとは思うものの、「為替の影響があるのでは」と言われるので、2007年10月の為替も書いておく。1ドルが115.8円である。当時は今と比べて少しだけ円安だった。それだけのことで、為替での損得はほとんどない。
この10年間の株式投資という意味で、アメリカ株の収益率が圧倒的である。しかも、NASDAQに投資していたのなら、すでに倍になっている。さらに言えば、NASDAQのうちの代表的な企業100社を選んだNASDAQ100は2.49倍である。

このNASDAQの元気の良さは、アップル、アルファベット(グーグルの持株会社)、アマゾン、フェイスブックというNASDAQ上場企業に勢いがあることからくる。これらの企業がアメリカの、つまり世界の企業の中で時価総額の上位を占めている。アップルを除いて、この20年ばかりの間に生まれた企業が、世界のトップ企業になってしまった。
投資の神様的な存在であるバフェット(彼が率いるバークシャー・ハサウェイ)は、アルファベットやアマゾンへの投資を見逃し、それを後悔しているという。そのくらい、世界の流れが早い。

では、日本企業はどうなのか。株式市場での大企業は昔の名前のままである。時代の流れに取り残されていないのか。取り残され、波に飲み込まれた、もしくは飲み込まれようとしているかつての大企業がいくつもある。残念である。
この現実を直視して株式投資を考えないと、投資家も波に飲み込まれ、溺れてしまうだろう。

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