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【フォードも予想した空飛ぶ車】

空飛ぶ車(flying cars)の報道が相次いでいます。 Uber やKitty Hawk(Google の創業者のひとり Larry Pageが支援)といった米ベンチャー企業のみならず、大手航空機メーカーのAirbus なども開発競争に参入。

多くの記事がヘンリー・フォードの言葉を紹介しています。今から 75年以上前の1940年、「笑うかもしれないが、飛行機と自動車が合体した空飛ぶ車はいずれやってくる( A combination airplane and motorcar is coming. You may smile. But it will come)」と述べたそうです。

それ以来、空飛ぶ車をみんな夢見て待っているというわけです。

FTのFlying car contenders taxi for take off (空飛ぶ車を目指す各社はテイクオフに向けて滑走路へ)の中で、「空飛ぶ車のカタログ」を紹介。

■Uber Elevateは 2020 にテスト飛行開始、■Airbus Vahanaは 2107 年中のテスト飛行が目標、■Joby Aviation S2は 2 人乗り、eHang 184は現在テスト飛行中、■ Kitty Hawk は公開されたばかり、■Terrafugia Transitionは 2009 年3月に初飛行、■ Lilium は2017年 4 月に初飛行と伝えています。

このうち、Uberはドバイと米テキサス州ダラスで 2020 年にも空飛ぶ車のタクシーサービスを目指すと先月発表しました。

Googleの創業者のひとりのLarry Page やGoogle の自動運転車の開発チームを率いたSebastian Thrunらがかかわっている Kitty Hawkは、VTOL=Vertical Take-Off and Landing (垂直に離着陸)と呼ばれ、これまでに1000回の飛行に成功したということです。

The EconomistはSmall flying "cars" come a bit closer to reality (小型の空飛ぶ"車"、現実にちょっと近づく)は、ヘンリー・フォードの「笑うかもしれないが、飛行機と自動車が合体した空飛ぶ車はいずれくる」という発言からスタート。

何十年にもわたって技術者が夢見てきた空飛ぶ車が実現に近づいていると指摘しました。ただし、「陸上を走行する車ではなく、垂直に離着陸できる小型の乗り物だ。静かなヘリコプターのようなものだ」といいます。

そして、「空飛ぶ乗り物の運転士はおそらくスポーツタイプのようなパイロット免許を求められるだろう。この先の道のりは長いものだ」と結んでいます。

その長い道のり=課題に焦点をあてているのがFortuneの It’s time for a Reality Check on Flying Cars Like Uber’s(空飛ぶ車の実現可能性)です。

「道路を走行し、空に向けて離陸すると思っているとしたら再考が必要だ。多くの空飛ぶ車はバッテリー駆動のヘリコプターだ」と指摘。

その上で、◾️重力への抵抗のほか、◾️バッテリーの持続時間、◾️車は2次元の世界でも事故が多いのに、 3次元の難しさ、◾️市民が受け入れるかどうか、◾️騒音、◾️低空飛行することによるプライバシー問題、◾️領空侵犯問題、◾️高いコストなどを課題として挙げています。

「自動運転の車、 VR=仮想現実、AI のマシンラーニング、ブロックチェインといった新しいデジタル技術はようやく本格的に広がってきた。空飛ぶ車も移動手段として有効になるには 10年はかかると見られ、それも限られた範囲だろう」と慎重な見方を示しています。

さらに「一言で言えば、あまり期待値を上げるな。空飛ぶ車は商用からはほど遠い(In short, don’t get too excited: Flying cars are a long way from commercial reality) 」と締めくくっています。

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