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超低レベルのボラティリティ指数、マーケットの大幅下落が近い??

話題になっているのは、24年ぶりの安値を記録したボラティリティ指数です。この指数には恐怖指数という別名があり、投資心理を把握するために、多くの投資家が利用しています。高い数値は強い恐怖心、そして低い数値は安心感を示し、現在の状況は恐怖心ゼロ、投資家たちは正に安心しきった状況です。


ボラティリティ指数(週足)

一般的に言われることは、低いボラティリティ指数は過熱したマーケットを示すため、ここでは買いを控えて持ち株の利食いを優先します。これとは反対に、ボラティリティ指数が跳ね上がる状況ではマーケットが売られすぎとなる傾向があるため、買いのチャンスとなります。もちろん反論もあります。多くのトレーダーは、「ボラティリティ指数は過大評価されている。この指数では売買タイミングをつかむことはできない」、と語っています。

上記したように、ボラティリティ指数は24年ぶりの安値を記録しました。24年ぶりなどと聞くと、正に大記録といった感じがしますが、問題は意味ありげな報道のされ方です。
ボラティリティ指数が10を割った。マーケットが天井となった2007年にもボラティリティ指数は10を割っていた。
ご存知のように、金融危機で、2008年の米国株式市場は暴落となりました。今日のボラティリティ指数の10割れは、大きなマーケットの下げがやって来ることを示唆しているのでしょうか。バリー・リットホルツ氏(リットホルツ・ウェルス・マネージメント)は、こう語っています。
2007年にボラティリティ指数が10を下回ったというのは事実だ。しかし、ボラティリティ指数が10を下回ることは滅多にないからサンプル数が少なく、これでは統計的に意味のある結論を引き出すことができない。
リットホルツ氏は、「投資家たちはボラティリティ指数に先見性があると誤解している」、とも述べています。ボラティリティ指数とマーケット(S&P500指数)は反対に動きます。マーケットが上昇する場面ではボラティリティ指数は下降し、マーケットが下降する局面ではボラティリティ指数は上昇します。一見すると、ボラティリティ指数は極めて便利な指数に思えますが、リットホルツ氏はこう結論しています。
ボラティリティ指数には先見性があるのではなく、マーケットのトレンドを単に映し出しているだけだ。ボラティリティ指数を見ただけでは、明日のマーケット、来月のマーケットがどう動くかを予想するのは無理であり、暴落を予言することなどは到底出来ない。
リットホルツ氏に同感する人は多いことでしょう。もしボラティリティ指数に先見性が本当にあるのなら、全てのS&P500指数のトレーダーは既にミリオネアになっている筈です。

(情報源:Wall Street's 'fear gauge' set to finish at its lowest level in 24 years
The VIX Tells Us Very Little About Tomorrow

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