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 東日本大震災について「まだ東北だからよかった」と発言した今村復興相が大臣を辞任しました。被災地に寄り添う立場から復興を加速させる任にある者として、まさにその任にあらずの暴言であり辞任は当然です。おそらく1年前の熊本地震についても「自分の地元佐賀でなくてよかった」と、心の中では思っていたのではないでしょうか。

 その3週間前にも今村氏は、福島県などからの自主避難者について「自己責任」だと失言しています。この時同氏をかばった安倍総理の任命責任も厳しく問われなければなりません。

 安倍政権を支える政務3役や自民党幹部の言動が、最近相次いで問題になっています。止まらぬ舌禍や不祥事は、1強政権の弛みと驕りを反映しています。にもかかわらず、内閣支持率はほぼ横ばいを保っています。失言等が軽微な影響にとどまっているのは、挑発行為を繰り返す北朝鮮の脅威が安定政権の下支えになっているからでしょう。しかし、気の弛みに対して寛大な姿勢は、政権の弛みをさらに助長する悪循環をもたらしています。

 4月29日早朝、北朝鮮がまた弾道ミサイル1発を発射しました。今回も失敗したとはいえ、北朝鮮は国際社会の圧力に屈しない姿勢を示しています。わが国の報道もワイドショーも含めて、まるで開戦前夜のようです。ところが、安倍政権は国民の不安と全く乖離した行動をとっています。

 大型連休中に海外出張した閣僚は、総理も含めて11名。重要な会談や国際会議への出席は否定しませんが、首をかしげざるを得ないものも相当にあります。例えば、「学芸員はがん」と失言した山本幸三・地方創生担当大臣。タンゴがお好きと聞いたことがありますが、だからアルゼンチンに行ったのでしょうか。「土人発言」を容認した鶴保庸介・沖縄北方担当大臣は、なぜかイスラエルへ出張。沖縄県民と寄り添うための日程はなぜ組まないのでしょうか。副大臣や政務官まで対象にすると、連休中の海外出張は約30人になります。

 お寒い限りの危機管理意識です。この信じられない脇の甘さを許しているのは、野党第1党の無力もあるかもしれません。もっと力をつけて、政権に緊張感を与えなければなりません。

 8日は衆院、9日は参院で予算委員会集中審議が入りました。両審議を皮切りにGW明けは弛みきった安倍政権に喝を入れていかねばなりません。

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