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「うんこかん字ドリル」は思い入れとマーケティングが生み出した傑作

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うんこかん字ドリルという子供向けの学習書が、ベストセラーになっていると聞きました。小学生向けの漢字の練習帳ですが、全例文をすべて「うんこ」で作ることに成功という異色のテキストです。

例えば、小学1年生が最初に習う「一」という漢字の例文は

この うんこが 一番 大きい。
うんこを 一つ もって出かけよう。
うんこに えんぴつを 一本 つきさした。

といった具合。小学校1年生から6年生で学習指導要領が定める1006字がすべて、3018のうんこまみれの例文で学べるようになっているのです。

この本には、マーケティングのヒントが詰まっていると思いました。漢字ドリルはつまらないもの、やりたくないものと言う概念をぶち壊す。そのために、どうしたら良いのかを考え、行きついたのが、子供たちにとって最もテンションの上がる言葉を使うという奇想天外なアイデアです。

「楽しく勉強したい子供」「とにかく勉強に集中してほしい親」。2つの顧客のニーズを徹底的に追求した結果、たどり着いたのが「うんこ」だった訳です。

ネット上では下品だ、低俗だという批判もあるようです。一歩間違えれば、キワモノに終わってしまうリスクをあえて取り、最終的に学力向上のキラーコンテンツにしてしまう企画力・編集力は只者ではありません。キワモノ扱いされないために、読者である子供に向けても、購入決定者である親に向けても、今回の試みの意図は漢字学習にユーモアを取り入れ、学習欲向上に役立てる目的と説明されています。

例文を作って完成させるまでに、何と2年の歳月がかかっているそうです。アイディアだけではなく、具現化させていく過程での苦労も想像できます。

調べてみると、この本を編集したのは文響社の社長の山本周嗣さんと言う方です。リーマンブラザーズ勤務時代のこんな秘話まで、ブログに掲載されています。

プロフィールにはこんなことが書いてありました。

山本周嗣
元リーマンブラザーズ証券株式トレーダー。現在は(株)文響社(株)ミズノオフィスの代表を務める。幼稚園の時最初のお漏らしを経験して以来、時間、場所を問わずいたるところでウ○コを拡散し続けている35歳。その潔い漏らしっぷりは有名で、時に「ウ○コマスター」「ブラウンの稲妻」などの異名で呼ばれることもある。最近漏らしたのは2011年、4月。
同社からは水野さんのラブ理論スパルタ婚活日なのが出版されています。

マーケティングのセンスと幼少時からの強い思い入れで実現した今回のベストセラー。凡人にはマネのできない、素晴らしい作品です。年末の流行語大賞にノミネートされるくらいの大ブームの予感がします。


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※このブログは「内藤忍の公式ブログ」2017年5月8日の記事から転載したものです。オリジナル原稿を読みたい方は内藤忍の公式ブログをご覧ください。

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