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インターネットにおける世代間闘争

インターネット業界で働く人の現状の問題は「定年までのキャリアパスが定まっていない」ことである.

僕の年齢はかなりトップランナーの方で,通信系,学術系を除く,【Web系】においてはピークの方である.
面接で僕より年上が来ることは稀なので,ある意味気楽なのだが.

特に管理職系,経営系以外の専門職系について,40代後半,50代で何が起きるかはまだ未知とも言える.ネット業界で技術専門職を志向する人間にとって,35歳定年説はすでにどうでもいい存在になりつつあるが,自分よりも非常に若い起業家がどんどん出てくる日本のインターネットにおいて,さすがに親子以上の年齢差があると,経営層からどのように判断,評価されるのかは謎すぎる.(というか,相当ネガティブというのが僕の見立て)

ということで,将来に不安がある今日このごろであるが,それよりも直近,「オッサンは◯◯で気持ち悪い」「インターネット老人会」「老害」などの世代差を感じさせる言説が増えている.特にマストドンに触れていると,この言説に晒される日々である.

とりあえず個人的に思うキーワードを雑多に書くと,

・オッサンは,「老人会」とか言って,若者に媚びを売るな.(自分の立場を正当化しようとしてるようにしか見えない)

・オッサンと言っても,20歳時点から別に変わらない部分も相当大きいハズ.それはあなた自身の本質だからだ.

・成長する反面,退化もする.図々しくなったり,エロさやエゴを隠さなくなったりする.それが若者からウザがられる部分なんだろう.

・オッサンは,たくさんの失敗を知ってしまっている.それを若者に押し付けない.自分が見た若い頃の失敗について,結果は見えていた?

・やって学んで,初めて知ることができる.それが勉強.そのことを言葉で指摘して満足しても,相手が納得してなければ無駄.

反面,若い人に思うことは,

・インターネット人口において主役なのはわかるが,それが全てじゃない

・昔,いとまささんが言ってた名言で,以前は「キャズムの手前からキャズム超えを目指していた」が,携帯インターネット以降「キャズムの向こう側から先に流行る」ようになったのは事実.だから携帯インターネットの系譜を継ぐスタートアップ業界は,最初から「キャズムの向こう側」を狙う.確かに,これは重要なこと.でも,それだけが全てじゃない.

・インスタ,最初はオッサンが飛びついてた.サービス性に対する魅力はみんな見抜いていた.Facebookが買収するところまで理解できてなかったが,いずれにせよ若者に流行ったのはインスタが立ち上がった後の話であることは忘れずに.

・自分が年取った時のことは絶対にわからないので,年上が理解できないし,自分が年を取るのも怖いのはわかる.それは何歳でも同じ.

マストドンはオッサンが群がっていて気持ち悪いとか言われると,はっきり言って不快である.流行る流行らないは知ったことではない.「素人お断り」という感覚は今も変わってないから.無駄に流行るのは得策ではない.

ではなくて,自分が理解できないものを否定しにかかるのはオッサンの特徴そのものなのじゃないですか,というあたりで,それブーメランじゃないかと考えさせられるのがイヤ.

確かに発言をしているのはそういう世代の人が多いかもしれないが,それがメディアとの人脈が近しいからであろう.また,マストドン本のように最速で本を出せる職業の人が,たまたま相応の年齢であったりするだけじゃないのだろうか.

現実のところ,pawooやfriend.nico,mstdn.jpを支えるユーザーは若い人も少なくないはず.ぬるかる氏だって,23歳ぐらいで,BASE社のPAY.JPチームで働くクリスの後輩かつお友達とのことで.

それよりも実は「オッサンはキモい」は「オタクはキモい」の読み替えではないかイメージもまた強い.

僕はこっちの方がしっくり来る.言うても,pixivとニコ動が一般ユーザーの主役なわけで.少なくともJK,JCやギャルなどの文脈ではないのは間違いない.まだスタートアップ業界が近づける領域ではない.結局のところキャズムの手前か,向こう側からかの議論で収まってしまう話なのかもしれない.

ちなみに昔,WebSig会議でセカンドライフを取り上げた時の感想記事で今と同じことを言ってるかも.こういう流れが本質的に嫌いなんだな.きっと.

セカンドライフのポテンシャルについて。

ブロガーがセカンドライフについて考える際には、「インターネット」は別にblogで構成されてるわけではない、ということを強く意識する必要がありそうです。

なお、Web3.0というのが出てくるとしたらインターネットユーザー層の拡大による世界の分断、棲み分けの時代なのかなと思っています。一つのコンテキストではトレンドを語れない世界がそこにありそうです。となりのサービスが何故流行ってるのかわからない人が沢山いる世界。

既に携帯文化圏とPC文化圏という分類がありますが、そこにセカンドライフが一つの世界を作っていると考えた方がよさそうです。

今回WebSigでは、「企業」的側面と「個人」的側面が明確化される形で構成を組みました。

Buzzとしてのセカンドライフは、とかく大企業がプロモーション面で利用してるという部分が重視されがちですが、あくまで盛り上がりを支えているのは「個人」ではないかと。

セカンドライフは,企業が飛びついて話題になって,皆さんからはネガティブな印象しかないかもしれないですが,それは皆さんが無知なだけで,WebSigではあくまでもブームの下地を支えている個人ユーザーにフォーカスを当てました.普段テキストインターネットは全くやらないけど,ビジュアルをインターフェースとして参加しているセカンドライフのヘビーユーザー層が見えたのが非常に興味深いイベントでした.ツイキャスにいるJK,JCみたいなのと同じ印象.ちなみに,僕の感想では,当時のセカンドライフは今のVRですね.今度はうまくいくといいですねー.

あぁ,,,そうか.オッサン世代は,PCインターネットとケータイインターネットの分断の世界を経験してるけど,スマホネイティブの若い世代は,自分世代が主役で来てるから,こういう感覚は初めて,,,,かもしれない.

最後に,ちょい宣伝

5月10日(水)
21:00~22:00 スクーで喋ります.
最新SNS「mstdn(マストドン)」とは何か

あと,マストドン,えふしんインスタンスやってます.マストドン界のゴールデン街の論壇バー的立ち位置を目指してw
mstdn.fm

たまに宣伝しないと流入動線がなくてさ.長文tootの独り言を心置きなく自由に書きたい人はどうぞ.僕らはちゃんとLOLで見てますからね!

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