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「美女と野獣」のメガヒットで主題歌も

■メガヒットの『美女と野獣』、アナ雪超えも?

ディズニー配給「美女と野獣」がメガヒットのスタートを切った。

 確かに「ディズニー作品だから…」ということもあるが、それは逆に「期待を裏切らない」ということにもなるのだろう。

 「美女と野獣」は4月21日に公開された。全国773スクリーンでの上映となっているが、初日の21~23日までの3日間で全国動員は95万1214人で、興行収入は13億7876万5600円を記録したと言う。映画関係者は言う。

 「土日の2日間だけの数字を見ると、動員は72万9114人で興行収入は10億6536万2800円を計上しました」。

 この数字の何が凄いかと言うと、3年前(2014年3月14日)に公開され最終興行収入255億円を叩き出した、やはりディズニー映画の「アナと雪の女王」との比較で、動員数は120%、興行収入に至っては139%の出足になったのである(因みに「アナと雪の女王」の初日3日間の動員は79万2636人で興収は9億8640万5300円だった)。

 観客の層を見ると、初日は20〜30代の男女が中心だったようだ。「カップルや家族連れ、中高年齢層が目立ちました」とは映画館関係者。  「美女と野獣」は、言うまでもなく1740年にヴィルヌーヴ夫人によって最初に描かれた。以来、何度も映画化されてきた。他にもテレビドラマや舞台・ミュージカル、バレエなど多方面で描かれ続けている。

『美女と野獣』主演のエマ・ワトソン Getty Images

 そういった中で、ディズニーがアニメ化して初めて映画公開したのは1991年だった。で、公開から四半世紀が過ぎたということもあるのかもしれないが、今作は「ドリームガールズ」のビル・コンドン監督で、「ハリー・ポッター」シリーズにハーマイオニー役で出演していたエマ・ワトソンが主演する〝実写版〟として公開された(因みにディズニー以外に2014年にはクリストフ・カンズ監督がレア・セドゥ主演で実写化している)。

 内容については、敢えて割愛するが、撮影ではフェイシャル・キャプチャーとパフォーマンス・キャプチャーといった映像テクノロジーでリアルな映像を実現している。そういったこともあってか上映後の評判は高い。「涙をぬぐいながら出てくる観客もたくさんいた。SNSや評論サイトでも絶賛の声で溢れている。Yahoo!映画レビューでは4・43点、フィルマークスでも4・2点を獲得しました」(興行関係者)と満足顔だった。

 いずれにしても100億円超えも時間の問題だろう。今後、「アナと雪の女王」の興収にどれだけ迫れるか、抜くことが出来るのかが業界内では話題の中心になってくるだろう。なお、全世界興収はすでに1210億円を超え、2017年の世界興収トップになっているという。

■アリアナ・グランデが歌う主題歌にも注目



しかし、やはりディズニー映画では音楽である。

 今作では、アニメーション版に登場した全てのミュージカル・ナンバーを起用している。さらに新曲も「デイス・イン・ザ・サン〜日差しをあびて」「ひそかな夢」、そして「時は永遠に」の3曲が加わっている。どの作品もストーリーとキャラクターに深みを与えるものとなっている。

 さらに主題歌(テーマ曲)「Beauty and the Beast」は日本でも人気の高いアリアナ・グランデを抜擢したのは大きなポイントだ。

 僕は彼女のキュートなルックスと歌唱力には、デビュー前から注目していた。彼女は4年前の2013年9月に全米デビューしたが、僕が初めて会ったのは、その年の12月だった。米ニューヨークの人気ラジオ局Z100が年末シーズンにマディソン・スクエア・ガーデンで開催している恒例コンサート「Z100’s Jingle Ball」。日本デビューする前のことである(日本は14年2月)。

 アリアナは全米ビルボード誌のアルバム・チャートに初登場1位でランクされていた。ニューヨーク在住の音楽ライターによれば「デビューアルバムがビルボード誌で1位にランクされたのは米音楽史上15人目。10年のKE$HA(ケシャ)以来の快挙」だと言う。それだけに、注目度は抜群だった。iTunesでも全米はもちろんカナダ、オーストリア、ブラジル、オランダ、デンマーク、アイルランドから香港や台湾でも1位にランクされた(日本だけは最高位7位だったが…)。

 そんな彼女だけあって、楽屋はマスコミや音楽関係者でゴッタ返していた。「間もなく間もなく」で待つこと1時間。やっと会うことが出来た。

 「お待たせして、すみませんでした」。
 「日本に行くのが楽しみです。頑張ります」。

 月並みな一言二言だったが、彼女の表情には育ちの良さと愛らしさの中に、デビューして僅か3ヶ月の新人とは思えないオーラを感じた(似たような感覚は、レディー・ガガやテイラー・スウィフトにもあったが…)。

 そのアリアナが米国のソングライター、ジョン・レジェンドとのデュエットで「美女と野獣」の主題歌「Beauty and the Beast」を歌っている。因みに、レジェンドは現在公開中の「ラ・ラ・ランド」にもミュージシャンの役で出演している実力派。

この主題歌は、91年に公開されたアニメ版ではセリーヌ・ディオンとピーポ・ブライソンがデュエットして「グラミー賞」も獲得している。それだけに、今回も注目されるところだ。

 すでに、サウンドトラックがiTunesアルバム・ランキング英語版が1位を獲得。日本語版も4位。シングルランキングでも両版がトップ10入りを果たしている。「アナと雪の女王」では、主題歌の「Let it Go」をイディナ・メンゼルが歌い(日本吹き替え版は松たか子、May J )。また、挿入歌を松田聖子の愛娘・神田沙也加が歌って、14年の音楽業界では大きな話題となった。それだけに、今回も…。と言うより、年末には「紅白」が視聴率狙いの〝目玉〟にすることは間違いない。

 ところで、映画の公開に合わせて三越伊勢丹、サマンサタバサ、ユニクロなどでもグッズが多数展開され、関連商品は主要な売場で想定売上の3倍を記録。ディズニーストアも販売計画比200%以上を達成しているという。

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