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ネットショッピングの次は何?

かつてインターネットが世の中に広がり始めたころ、人々は次々とウェブサイトにアクセスし、ネットサーフィンを楽しむとされました。この言葉もすっかり死語になり、今ではアクセスするウェブサイトは比較的限定的という人も多いのではないでしょうか?

私も「お気に入り」のフォルダーにあるポータルサイトや専門サイトは頻繁にアクセスするもののそこから先は検索などで探し出す手法ですので「サーフィン」という波に乗り続ける連続性というより狙いをつけてそこだけアクセスする点において「カワセミ」のようになってきた気がします。

さて、そんなサーフィンブームから20年。次に訪れたサーフィンはネットショッピングだったと思います。日本では楽天にアマゾン、ヤフーなどが大型ネットショップを運営しています。また多くの大企業が直接的なショッピングサイトを持っています。ファッションのゾゾタウンなどは急速な成長を遂げるほか、例えばニトリなどはそのショッピングサイト自体で十分楽しめる規模を持っています。北米ではウォールマートがネットショッピングサイトに非常に力を入れています。

そこで思うのはネットショッピング疲れであります。私は日本ではネットショッピングは一般的なものはアマゾンが主体であります。お恥ずかしながら楽天でショッピングしたのは昨年の暮れが初めてであります。が、多分、もう行かないかもしれません。なぜならサイトを見ていて疲れるのです。原色ギラギラに「安いよ、安いよ」はかつての魚屋や八百屋のノリであります。正直言ってもっと見てやろうという気が起きません。

ではアマゾンならあれこれのぞき込むのか、といえばそれもしません。目的地に行って商品の紹介の初めの1-2ページだけ見てさっさと決めてハイおしまい、です。なぜならどこまで見に行っても同じだからであります。

こんな私の行動は案外、多くの皆様と同じではないか、という気がしています。例えば水のボトルを買うとします。そこには7-8種類のブランドがならび価格もごくわずかの差です。水のブランドを見てもどれがうまいのか即座に分かりませんが、わざわざそのコメントを読むほど暇でもないのです。だったらもうこれでいい、という妥協の産物がそこにあります。

そんな我々のネットショッピング疲れに気付いたのか、アマゾンではDash Buttomなるワンタッチボタンを開発。家庭で頻繁に必要になる水や洗剤などのそばにこのダッシュボタンを冷蔵庫や洗濯機のそばに張り付けておき、無くなったな、と思ったらボタンを押せば商品の注文が完了するという「ものぐさ専用機器」が生み出されました。

一方、日経には「さらば楽天、自前サイトで勝負」という衝撃的記事が出ています。自分のネット商店がネットで目立つか価格攻勢をしない限り埋没し、本来の「こだわり」を押し出せない弱点に気が付いた商店主が多いといった趣旨であります。記事の中には今年楽天を退店した数は160店にも上るとなれば時代が明らかに変わってきたことを意味します。

ネットショッピングの時代の幕開けの時、多くの商店主は「これで我々の商圏は半径300メートルから全国くまなく拾い上げることになった!」とそのショッピング革命に勝利宣言をしていたのを今でも鮮明に覚えています。が、今ではどこも似た商品、似た価格、似たおすすめで食傷気味なのです。

ではこの次はどうなるのか、でありますが、個人的には「みのもんた」スタイルにヒントがある気がいたします。みのもんたがかつてバラエティに出ていた頃、彼が勧める商品に主婦が群がり、その日の夕方には陳列棚から商品が消えるということがしばしば発生しました。「みのもんた教」ともささやかれた主婦への洗脳力は驚くべきものがありました。

似たようなケースとしてジャパネットたかたの高田明氏が挙げられます。氏も独特の言い回しから欲しくなる、そしてお得になったという説得力で圧倒的な販売力を誇ります。

もう一例は業種は違いますが、ライザップを挙げておきます。あれだけテレビの宣伝で痩せるだけではなく、格好良くなれるという刷り込みをされるとやってみようというマインドコントロールをされます。そして決して安くないその費用を払った瞬間、「あんなに払ったのだからやらざるを得ない」という気にさせるのでしょう。

これらの例に共通するのは頭への刷り込みであります。つまり、多くの一般ネットサイトは商品名と価格がその説明の大部分であります。それに対してみのもんた氏にしろ高田明氏にしろ商品説明には時間がかかるけれどその分、しっかり顧客に差別化を図り、欲しいと思わせるテクニックがそこに存在します。

つまり、私が思う新しいネットショッピングとは目的や用途、効用、効果などをより強調し、顧客の価値観と合致させるようなAI機能を搭載させることで頭に刷り込みが出来るアプローチが求められるのではないかと思います。

例えば「ジョーンズ博士」という検索をしたら健康的で摂取するものをよく考えた商品構成が並ぶといったアイディアです。「ライザップ」と入れたら美しく痩せる、たくましく痩せるという二つ以上の組み合わせキーワードを取り込める商品構成が出てくることが必要であります。

実は顧客は知っているようで知っていないものです。例えば私がスーパーマーケットを経営するとしたら商品の値札の下に一言コメントを入れるようにします。「○○産のアスパラガスは全国でも1、2を争う高品質」と書けば今まで気にもしなかった○○県の産品に急速にスポットライトが当たります。

お酒でもどの銘柄を買っていいかわからないものです。辛いのか、ドライなのか、芳醇なのか、いろいろな好みがある中でスーパーマーケットは単に「ギリギリの価格でご奉仕しています」というメッセージしか出していないのは実にもったいない気がするのです。

つまり、これからは洗脳させることによる販売増を図ることが主流になると思います。よって、何ら特徴もない単に安価だけが取り柄だった商品は世の中から消えていくし烈な戦いになっていくのではないでしょうか?

では今日はこのぐらいで。

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