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「子どもに意味を背負わせてしまう」対「意味は子どもが自分で見つけるもの」

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「親が子どもに意味を見出す」と「子どもの自由な意味づけ」の両立

 
 むろん、親が子どもに意味を見出すのをさせるがままにしておけば良いわけでもありません。
 
 親が子どもに人生の敗者復活戦を担わせ、やれ高学歴だ、やれプロスポーツだと、勝手に意味付けのゴリ押しをした挙句に子どもがパンクしてしまった、なんて事例はいくらでもあります。いや、極端な事例でなくても、たとえば「我が子には健康であって欲しい」――こんな当たり前っぽい親の願いですら、ときには子どもを磨り潰してしまうかもしれないと思うのです。
 
 だから、親が子どもに意味を見出し過ぎてこじれる状態ってのは「親が子どもにどういう(what)意味づけをしているのか」だけでなく「親が子どもにどんな風に(how)意味づけをしているのか」の両方によって起こるのだと思います。それ以外にも、親が子どもに意味づけしている内容と、等身大の子どもの素養とのギャップも問題かもしれません。ここに、発達障害的な問題が挟まると、話はもっとややこしくなると思われます。
 
 じゃあ、この問題は一体どうすれば良いのでしょうか?
 
 ・親のコスト投下や意味づけが、一人の子どもに一点集中しないようにすること。子沢山でコストも意味もたくさんのきょうだいに分散するも良し、仕事や趣味といった他のジャンルをきちんと維持するも良し。
 
 ・子どもをよく見て、子どもに合わない意味づけは避けること。
 
 ・子ども自身の意志の芽生えに敏感であること。
 
 ・意志の芽生えの程度にあわせて、親子の心理的な間合いを少しずつ広げていくこと。子どもが大学生になっても小学生時と同じぐらいの間合いのままで、密着してお世話しているようでは、親も苦しいが子どもも苦しい。
 
 ・言い換えると、年齢に合わせて「意味づけ」の主体を親から子ども自身へ段階的に譲渡していくこと。
 
 他にも色々ありそうですが、ここらへんがメインの柱になるのかなとは思います。
 
 はじめにも書きましたが、私がここで書いていることは、ズイショさんがリンク先で書いていることを否定するものでも反論するものでもありません。正反対のように読めてしまう人もいるでしょうけど、そういうつもりではなく、物事の二つの側面を並べているつもりでいます。
 
 で、こうやって二つの側面を並べて思うに、一見、矛盾しているようにもにみえる視点を両方抱えて調和させることが、子育てにはあったほうがいいのだと思います。そして子どもの年齢・意識・認知機能の変化に伴って、調整していかなければならないのでしょう。
 
 エリクソンの発達課題の話なども、「矛盾しているようにもみえる視点を両方抱えて調和させる」って視点でみない限り、なんだかわけがわからないでしょう。そういう視点で見る・実践するのは、潔癖な人にはテクニカルなことかもしれませんが。
 
 バテてきたので、今日はこのへんで終わりにします。
 

幼児期と社会 1

幼児期と社会 1

 

*1:いやいや、昔の社会ですら、少なくとも母親が大変な思いをして子どもを産み落としているわけですから、母親が子どもにかけたコストというのは甚大で、母親としては、そこに意味が見出せる状況であれば見出さずにいられません。後述参照

*2:ワインは、子どもと違って交換可能な価値を持っていますからね。ワインに興味は無くてもお金に興味がある人が購入することは、一応あります

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