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ユナイテッド航空が炎上している件で

ユナイテッド航空の件で、炎上騒ぎが起きています。
 これって、ほんとにネットの時代らしい出来事ですが、それにしても、ユナイテッドの対応、異常といえるものでした。

 私の経験から言うと、じつは、オーバーブッキングというのは、そこそこ発生します。米国では特に多いように感じます。
 ただ、通常、オーバーブッキングが起こると、航空会社は以下の順で対応をします。

1.エコノミークラスの乗客のうち、フリークエントフライヤー、比較的高い運賃客(エコノミークラスでも運賃のクラスには違いがある)や「航空会社が適切と判断した乗客」を、ファーストクラスやエコノミークラスにアップグレード。

 これはたいてい、チェックインのときに通告されます。その乗客の服装や雰囲気などがファーストやビジネスにふさわしいかも判断しているようで、いくらフリークエントフライヤーで高めの運賃で購入していても、グランジルックとかだと難しいでしょう。上品な服装の個人客とか老夫妻カップル、なんてのがよく選ばれるようです。
 乗客にとっては、じつは一番ありがたい対処です。
 ちなみに、こういうグレードアップでファーストやビジネスになったとしても、もちろんサービスに差はありません。お料理などはちゃんとアッパークラスのものが出ますし、お席につくなりシャンパンやゴディバのチョコレートが運ばれてきます。

2.ゲート待合室などで、ボランティアを募る。

 これ、最初は、「200ドルのバウチャー」あたりから始まって、「400ドルのバウチャー(その航空会社でのみ使える旅行券)もしくは現金200ドル」とか「800ドルのバウチャーもしくは現金400ドル」みたいな感じで、吊り上がっていきます。
 現金がいいに決まっていますが、その航空会社でよく旅行するなら、バウチャーのほうがお得ということにはなります。

 荷物をもう機内に預けてしまっている人は、実際問題としてフライト変更は難しいので、機内持ち込み荷物のみの人がよく受けています。激安チケットを購入していた場合など、実質、旅行代金がタダになってしまうこともあります。
「いつの代替フライトを用意してもらえるのか」ということも含めて、交渉の余地もあります。

3.それでもボランティアが必要数見つからなかった場合は、乗客のどなたかを選んで搭乗拒否(というより、別便振替を強くお願いする)するということはありえます。ただ、その場合は、代替便や補償金、一泊の場合のホテルや食事代などは、航空会社はそれなりに融通してくれるはずです。

 余談ですが、オーバーブッキングでなくても、天候の悪化や機材整備の問題、場合によっては空席多すぎて、などでのフライトキャンセルというのもしばしばありますし、あるいは航空機遅延のため乗継便に乗り遅れた、なんていうこともけっこうあります。

 こういう場合の補償も、フライトキャンセルの場合、問答無用で乗客一律に同じ補償というのが多いものの、多少の交渉の余地はあります。特に、航空機遅延のため乗継便に乗り遅れたなんてときは、交渉能力をフルに発揮しないと泣き寝入りになる可能性があります。5つ星ホテルとお食事クーポンぐらいはゲットしましょう。

 ちなみに、フライトキャンセルがあった場合、私の知る限り、一番、保障が手厚いのはデルタ航空です。私の友達は「自由に行き先が選べる無料往復特典航空券」をもらって、そのあとタダでヨーロッパに行ってました。
 私の知るけっこう悲惨な例は、2日連続でフライトキャンセルした挙句に2万円だけ払ったJALです。

 さて、ユナイテッド航空のケースの異常なのは、すでに座席に座っている客を下ろそうとし、しかも拒否されると、暴力的に引きずり下ろしたという点です。これは、常識的にも、ありえないことでしょう。
 もちろん、一旦登場した客でも、他の客やフライトスタッフに対して迷惑行為を行ったり、乗務員の安全上の指示に従わなかったりしたら(注意されても離陸時の携帯での通話をやめないとか、シートベルト着用を拒否するとか)、航空会社の判断でおろされることはありますが、今回の場合、そういうわけではないですし、流血するほど、なにをしたんでしょう。鼻骨折、前歯2本折れていたそうです。こわいです。
 しかもその理由が、自社のスタッフを乗せるためって、本末転倒もいいところです。
 すでに大炎上になって訴訟にも発展するようですが、企業イメージも随分損なわれましたし、裁判の結果も、いわゆる懲罰的賠償か高額の和解になるのではないかと思いますし、

 もっとも、一時期、日本語でツイートされていた「ユナイテッド航空に指名されて降ろされた4人全員がアジア人」という説は、どこにも根拠のある出典がありません。もし本当に、降ろされた4人全員がアジア人なら、もっと問題になっていると思うので、それはたぶんデマか誤解でしょう。
 ただ、機体の急な変更などで、ある程度まとまった人数を別便に振り替えたりするとき、選ばれた複数名に日本人が多いというのはよくあるようです。これは日本人に(言葉の問題などで)反論や抗議をしたりしないで、すぐ指示に従ってしまう人が多いことと関係があるように思います。

 ちなみに、私は、ある満席便で、ある緊急の乗客を一人どうしても乗せるために、スチュワーデスを一人下ろして、機内クルー用の席に座らせたケースを知っています。あれって今なら問題になるんじゃないかしら。

 いずれにしても、オーバーブッキングもさることながら、大幅な遅延やフライトキャンセルになるリスクなどもあると理解した上で予定を立てて乗るというのが、現実的な対応ということになります。

 などと書いていたら、ユナイテッドでまたまた炎上になりそうな話が出てきました。ビジネスのチケットを買っているフィリピン系のおばあさんをエコノミーに格下げしたというひどい話です。

 またしてもユナイテッド航空 障がいを持つ94歳女性をビジネスクラスからエコノミーに移動させる
 https://netallica.yahoo.co.jp/news/20170414-61849585-techinq
 https://www.facebook.com/marianne777/posts/10154293571613309?pnref=story ←最初のFacebook投稿

 こうなってくると、やはり乗客軽視かつ差別的「体質」なのかと、それこそ「レッテル」を貼られてもしょうがありません。

 と思っていると、世界中の人々が、ユナイテッド航空の新スローガンを投稿していらっしゃいました。
 ユナイテッド航空に新スローガンの提案が続々「お客様を世界中引きずり回します」

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