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教育勅語に続き、「我が闘争」までもが教材使用可、安倍政権の暴走が止まらない

 ヒトラー著「我が闘争」が教材として使用することも可という閣議決定がなされた、というツイッターをみたとき、「何かのデマ?」と思ったのですが、本当だったのですね。
「わが闘争」の教材使用可能=政府答弁書」(時事通信2017年4月4日)
「政府は14日の持ち回り閣議で、ナチス・ドイツの独裁者ヒトラーの自伝的著書「わが闘争」の教材使用について、「教育基本法等の趣旨に従っていること等の留意事項を踏まえた有益適切なものである限り、校長や学校設置者の責任と判断で使用できる」とする答弁書を決定した。」
 「教育基本法等の趣旨に従って」というのは、お決まりのフレーズであり、安倍内閣にとっては、お飾りです。
 あの憲法違反の存在であるい教育勅語を同じフレーズでもって教材として用いることも可と閣議決定しているのですから、その思想は全く同じです。

 この我が闘争を用いてどのような教育を想定しているのでしょうか。
 さすがに教育勅語のような現代に通じる価値観があるかのようなことは述べられていないようです。
「仮に人種に基づく差別を助長させる形で使用するならば、同法等の趣旨に合致せず、不適切であることは明らかだ」(前掲時事通信)

朝礼で教育勅語を朗読 これで憲法、教育基本法に違反しない 止まるところを知らない安倍政権 義家弘介文部科学副大臣

 では、人種差別を助長するもの以外だったらいいのでしょうか。安倍政権は具体的にどのように用いることを想定しているのでしょうか。
 ナチス・ドイツのアーリア人優越思想のようなものが大戦を引き起こした、ユダヤ人大虐殺が行われた、というような教育を行うということでしょうか。
 それだって、何故、原典としての我が闘争を用いなければならいのかがわかりません。
 原典を教材として使用することの意味が問われているわけです。児童・生徒の教育の中で、原典というものを示し、敢えて教材として用いることの意味です。

 歴史的重みを感じるのであれば、強制収容所の写真でも閲覧した方がよほどためになります。

 むしろ、「我が闘争」という原典を教材として用いるということは、ナチス・ドイツのバイブルとしての権威の象徴の利用ではないか、そのようなものを児童・生徒に見せるということに肯定的評価を与えはしないかということです。
 つまり、「我が闘争」を教材として持ち出す教師があたかもナチスの象徴であるかのように児童・生徒に紹介しないだろうか、ということです。
 「我が闘争」を教材として用いるなど、「我が闘争」に親近感があるような教師であればこそ、これを教材として用いたがるということ、学校として教材として用いることを決めた場合でも同様です。
 そこのあるのは「我が闘争」に対する肯定的評価だけです。

 そのようなことは考えすぎ?

 ではありません。敢えて「我が闘争」を教材として持ち出すことの意味を考えればそれしかありません。

 安倍政権は、教育勅語といい、我が闘争といい、過去の負の歴史を肯定的に評価することに躍起になっています。
 日本が過去に引き起こしたアジア・太平洋戦争は安倍氏にとっては聖戦、ナチス・ドイツと同盟を結んだことも否定的に評価することはできません。
 安倍政権の暴走が止まりません。

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