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地球規模の不和がなぜ起きる?

一体、世界で何が起きようとしているのでしょうか?エジプトで複数の教会がイスラム国とみられる犯人からテロ爆破され、多数の死傷者を出しました。北欧スウェーデンではトラックテロ、ノルウェーでも爆弾をもったロシア人少年がつかまりました。シリアでは化学兵器にそれを叩くアメリカのミサイル弾です。ドイツではプロサッカー選手の乗るバスがターゲットになりました。

そして最大の注目はアメリカの第一空母打撃群が朝鮮半島近海に向っているということでしょう。アメリカ要人の発言のテンションも上がってきています。個人的にはトランプ大統領と習近平国家主席の間で一種のディールがあったような気がします。

日本も在韓国の長嶺大使を急きょ韓国に戻しましたが明らかに緊急時の可能性を考慮したものと思われ、その主目的は邦人保護でありましょう。個人的には駐在員家族など子女は不安をあおらない程度に日本に戻すべきと思われます。何も起きないならそれで結構、起きてからでは困るのです。日本は元来、予防的措置に鈍感なところがありますが、4万人近い邦人の急な避難は簡単ではないでしょう。今から速やかな準備が必要と思われます。

それにしても世界中でなぜ、これだけの不和が起きるようになったのでしょうか?

一つには政治的に国家の自己主張が強くなった点が考えられます。国民が高いレベルの情報の共有をすることは重要なのですが、情報の咀嚼が十分ではなく、人によって判断がまちまちになった時、大衆の心理効果で一方向に流れ込みやすくなる傾向が強く出ているのでしょう。ポピュリズムの一種でありますが、私はその前段として「開示しすぎた情報がもたらした混乱」を掲げておきます。

2つ目に国家元首が国民の声を受けたポピュリズム政治を行うことでしょう。選挙民に大いに耳を傾け、耳障りの良い行動や金銭的メリットある飴をばら撒きます。これは地球規模で起きている現状です。

3つ目にテロとの戦い方が泥沼化しつつある点でしょう。テロとは何か、といえばある思想に関して原理主義(=究極の原点)を突き詰めた結果、暴力に訴えてでもその主義主張を貫き通すことであります。日本でもかつて学生運動が過激派として跋扈したのは良い例かと思います。

但し、日本の過激派がテロ化した時代にはテロの芽は小さく、潰すことができました。今、我々が対峙しているテロとは世界三大宗教の一つでもっとも成長力がある(=信者の数が増えている)イスラム教の中の過激派であること、そしてその過激派がいくつもの派閥に分離して誰が敵で誰が味方かすらわかりにくくなっている点が挙げられます。

4つ目に戦い方の変化であります。かつては戦争といえば地上戦が主であり、陸軍が主導していました。日本が先の戦争をした際にも陸軍が実質的に内閣を抑え、指揮権を握っていました。ところが、技術の発達で兵器の能力が格段に向上し陸軍が主力ではなくなりました。

同時に社会が戦争を忘れ、若者はそのイメージもできず、訓練もしていません。つまり、世の中、SF映画に出てくるような兵器の品評会に驚くもののそれを実際に使うシーンが想像できなくなっている点でテロリストのようなワンマン型戦士が活躍しやすい土壌を生み出したと考えています。

5つ目に北朝鮮の指導者のように態度を硬化させる理由がかつての政治、思想、領土拡大、宗教、経済的便益といった人間の普遍的欲望からゲーム感覚になっているように思えます。金正恩最高指導者が何を求めているのか、明白なプロパガンダは何なのか、誰も答えられないでしょう。多分、そんなものはないのだろうと思います。

ではこのような急変した社会の情勢を受けて何が起きるのか、といえば人々の行動がより保守的になりやすくなるとみています。例えば韓国で5月9日に予定される大統領選挙予想は左巻きの文候補が圧勝するはずが中道の安候補があっという間に抜き去りました。この急変振りは韓国世論が急速に変化していることを明白に裏付けています。

欧州ではフランスの大統領選挙が近づいていますが、これも結果よりも世論の変化がどうなるのかを注目すべきでしょう。直接的な声が聞こえてこないロシアのプーチン大統領も不気味です。更には習近平国家主席の出方が注目されます。

あのトランプ大統領との会議は何だったのか、習国家主席にしてはあまりにも存在感がなさ過ぎました。個人的には中国がこのまま抑え込まれることはないと思っておりますので第二幕があろうかと思いますが習国家主席も国内派閥抗争にエネルギーを割きすぎて外交がおろそかになっていたきらいは無きにしも非ずというところでしょうか?

地球規模の不和はなぜ起きる、を大きく俯瞰し一言で言えば、民主主義に於ける道徳的バランスが不均衡になったと考えています。

では今日はこのぐらいで。

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