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全国書店員が選んだ「2017年本屋大賞」

子どもの頃は推理小説、SF、フィクションが好きだったのですが、大人になってからの読書と言えば仕事に役立ちそうな経済や政治等の実用書が中心。

社会人になって以降、初めて時間に(それほど)追われない日々を過ごしている私が、今年の元旦に立てた目標の一つが「実用書以外の本を毎月2冊読む」こと。

3月に読んで、間違いなく今年のトップ(まだ6冊しか読んでいませんが)になるだろうと確信していた本が「全国書店員が選んだ いちばん!売りたい本2017年本屋大賞」に選ばれました。

写真①

『蜜蜂と遠雷』は既に直木賞も受賞していますが、この本屋大賞の面白いところは、全国の書店より564人もの書店員が投票員となっていること。

私は、今年の2月に米国のグラミー賞を観てきましたが、同賞は6つのアルバムリリース経験(職務は問わず)を持つ音楽業界に貢献した約1万2千人(最大で2万人)のメンバーが投票権を持っています。最終審査もコンタクト情報は一切公表しません。つまり、日本のあの○○○○大賞と違って買収も忖度も難しい仕組みになっているのです(逆に公表していないので、不透明だという議論もありますが)。

グラミーとは桁が二つ違いますが、500名以上の書店のプロが選ぶというのはかなり説得力があるのではないでしょうか。

(私が以前、新政党を通じて目指した「直接民主型政治」も、発想の原点は同じです。より沢山の人間が関わって導き出された答えは意外と正解が多いのです!)

さて、直木賞受賞作品の書評を書くような無謀な行為はやめておきますが、正直に言うと読み始めの印象は「あれ?あの作品に似ている…?」でした。

今から10年以上前、島耕作シリーズやバガボンドが好きだった私は時々週刊モーニングを買ったり、立ち読みしたり〈スミマセン(汗)〉していたのですが、その時に何話か読んだことのある『ピアノの森』に似ていると思ったのです。

しかし、読み進むうちに、曲一つ一つの描写や、登場人物の際立つキャラクター、そして彼らのイマジネーションワールドにどんどん引き込まれて、まったく別次元の世界に連れて行かれたような読了感を得られました。

また、読書中にどうしてもピアノ曲やピアノ協奏曲が聴きたくなって、本を途中で閉じてはバルトーク、ショパン、リスト、プロコフィエフの曲をネットで購入して聴く(全部ではありませんが)ということを繰り返していたので、読むのに3週間もかかってしまいました。

それほど、恩田陸さんの表現力は素晴らしく、音楽を文字で表すという「奇跡的」なことをやってのけたのだと思います。

まだの方は機会があれば手に取ってみては如何でしょう。

政局ばかりで心の荒んでいる議員の皆さんにもお勧めです(笑)


写真②「私は、同じような少年時代を過ごしたマサルに最初、感情移入をしてしまいました」

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