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【シリア、リビア、カナダの心配】

地政学リスクの高まりを受けて原油価格上昇のニュースが相次いでいます。日本時間のけさのニューヨーク原油市場の先物価格は1バレル 52ドル台まで上昇。シリア、リビアのリスクに加えて、カナダの火事も影響しています。

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(Reuters)

Market Watchは「リビア最大の油田の閉鎖米軍のシリア攻撃を受けた中東の地政学リスクの高まりを受けて世界の原油在庫に影響するのではないかとして10 日の原油先物価格が上昇した」と伝えています。

リビアのシャララ油田(Sharara oil field)が 9 日、現地の武装勢力によってパイプラインをブロックされたことで、閉鎖されとうことです。

「シリアは産油国としては大きくないが、アメリカがシリアを攻撃したことで、シリアの友好国であり主要産油国でもあるイランやロシアなどの報復をあおった恐れがある」としています。

地政学リスクとして、アメリカ軍の原子力空母カール・ビンソン(Carl Vinson)が当初、予定していたオーストラリアへの寄港をとりやめ、朝鮮半島に近い西太平洋に派遣されたことも含まれるとしています。

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(Reuters)

FTは、10日のニューヨーク原油市場の先物価格が 1バレル・52ドル 86 セント、率にして1.2%上昇した背景として、「シリアは新たなリスクプレミアムとなるだろう」という専門家の声を伝えています。

Bloombergは「リビアの最大の油田の閉鎖で生産ができなくなった一方で、ロシアはOPEC など主要国の減産合意を延長することを検討している」と伝えています。

具体的には、リビアのシャララ油田は、生産再開からわずか1週間で生産を停止し、 National Oil Corp 社が輸出できないことを宣言。

ロシアをめぐっては、ノバク・エネルギー相が国内の石油会社との間でOPECとの減産合意を 6 か月延長する必要性について協議しているとしています。もともとの減産合意が切れる6月以降の対応について OPEC は5月25日の総会で決めることにしています。

Wall Street Journalは、3 月14日カナダのアルバータ州で起きた火事により、日量 45 万バレルの生産が失われていると報じています。こうした地政学リスクという供給サイドの問題に加えて、アメリカでガソリン需要が高まっているという需要サイドの強さも伝えています。

一方、Reutersは、「アメリカのシェール革命は世界のエネルギーを大きく変えた結果、予測を難しくした。シェール革命の前は、伝統的な原油のみが取引され、それのみを見ていればよかった」としています。

つまり、原油の供給を予測するにあたっては、油田の計画や産油国の地政学リスクを分析すればよかったですが、シェール革命後の今は、簡単に ON, OFF ができるシェールオイルの生産を加味する必要があり、供給や価格の予測を難しくしているとしています。

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