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本日2017年4月7日の桜田淳子さんのコンサート出演に強く抗議!

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2017年4月4日、午後3時、僕が所属する全国霊感商法被害対策弁護士連絡会は、記者会見を行い、本日4月7日に開かれる、"

桜田淳子さんの「コンサート」出演

(『スクリーン・ミュージックの宴』 出演:ピアニスター・HIROSHI/岡部磨知(Vn.)/アマリア・ネクラエシュ/アマービレ ゲスト:村上雅則(マッシー・ムラカミ)、特別ゲスト:桜田淳子(※04/07(金)のみ)、司会:津島令子、構成・演出・解説:増田久雄)

に対し、抗議声明を発した。

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【全国霊感商法対策弁護士連絡会 声明 2017年4月4日】

       声明

桜田淳子氏のタレント活動について

 当連絡会は、世界平和統一家庭連合(略称「家庭連合」、旧世界基督教統一神霊協会、以下「家庭連合・旧統一教会」)による組織的な霊感商法の手口による物品販売や献金強要、更には詐欺脅迫的勧誘による被害を、桜田淳子氏が組織内で特別扱いの信者として増長させてきた責任は重大であると考えています。

 桜田氏の家庭連合・旧統一教会信者としての諸活動によって、影響を受けた信者たちは決して少なくありません。

 桜田氏がその責任について反省し、これまでのように家庭連合・旧統一教会の反社会的組織活動の支援・増大のための活動をしないことを誓約しないまま、タレントや芸能人などとして社会的影響をもたらす諸活動を行うことに強く反対します。家庭連合・旧統一教会の被害者や元信者の方々からは、このような社会的責任に無自覚な桜田氏の言動は許せないという強い意見が広くあります。

 桜田氏は、1992年8月の合同結婚式に参加する頃から、家庭連合・旧統一教会信者であることを公言し、霊感商法について、「どこが悪いんですか」「普通のビジネスです」などと開き直りの発言をしてきました。着物や宝石などを不当かつ強引な手口で売りつける展示会にも参加し、手伝っています。また、家庭連合・旧統一教会やそのダミー団体の会合で発言したり、歌を歌うなどして信者らの活動を励ましてきました。桜田氏が信者らが従事させられている違法な組織活動を支え増長させる役割を果たしてきたことは、多くの元信者たちも見たり聞いたりしているのです。

 ほとんどの信者は、繰り返し指示される献金や信者勧誘等のノルマの達成に酷使され、極貧の中で活動している実態がある中で、桜田氏は、明らかに特別扱いされて、家庭連合・旧統一教会に利用されてきたのです。

 万一、桜田氏が社会的影響が大きいタレントとしての活動を認められることとなれば、家庭連合・旧統一教会やその信者らは、「社会が家庭連合・旧統一教会を受け入れた』ととらえて、正体を隠した勧誘活動や献金等金銭収奪の活動を活発化させる口実にすることは必定です。

 桜田氏が参加した合同結婚式に参加して、韓国人男性を配偶者としてあてがわれ、現在韓国に住んで韓国人男性と夫婦生活をしている日本人信者が約7千人おり、その間に生まれた子は2万人を超えていると考えられます。その韓国の家庭で、多くの日本人女性が言葉の壁を克服できず、DVDや貧困、夫の家族による虐待などで苦しみ続けている深刻な現実があります。

 韓国で夫を殺害した52歳の日本人女性の事件(2012年8月)及び韓国清平で近くの2人の信者を死傷させた上、焼身自殺した53歳の日本人女性の事件は、これらの苦しみの氷山の一角にすぎません。

 桜田氏は、自身が特別扱いの信者として、家庭連合・旧統一教会に利用されてきたこと、そして今後も利用されるであろうことを十文判っているはずです。そのような桜田氏が、本年4月7日の芸能活動などを契機としてタレントとして家庭連合・旧統一教会の反社会的組織活動を増長させるようなことにならないよう、当連絡会は注視し続けます。


桜田淳子さんが所属する統一教会=宗教法人「世界平和統一家庭連合」が、その信者を駆使して、引き起こした霊感商法は、我が国の歴史始まって以来の甚大な消費者被害です。

全国霊感商法被害対策弁護士連絡会の結成時(1987年結成)から始めた調査によると、窓口別被害集計 (1987年~)だけで、昨年までで、相談件数は、3万3948件、相談被害額は、なんと 1182億5893万5819円にも上ります。

実際の消費者被害は、一般に、相談件数の20倍~100倍に上るといわれています。長期間の被害であることもあいまって、霊感商法の実際の被害は、優に1兆円を超える規模であり、その被害の甚大さ、誰でもわかるというものです。

統一教会が引き起こした霊感商法は、我が国史上最大の消費者被害とされている安愚楽牧場の被害、4200億円をはるかにしのぐ被害であることは明らかだろうと思います。 

 参考⇒我が国の過去の消費者被害事例=全国安愚楽牧場被害対策弁護団まとめ

そして、桜田淳子さんが、統一教会員であることを明かした1992年以降の被害だけでも、相談件数、2万3000件、相談被害額も800億円を優に超えています。

桜田淳子さんが、統一教会の広告塔として果たした役割は、我が国の消費者被害の中でも、ほかに例がないほど、あまりにも大きいのです。

桜田淳子さんが、統一教会員であることをカミングアウトしてから25年たっているという「期間」だけとらえて、「コンサートぐらい」と考えることは、この間の桜田淳子さんが、霊感商法被害の拡大に果たした、その責任の重さを考えると、あまりにも、被害を、軽くみているというほかありません。

繰り返しますが、「桜田淳子さんが、統一教会員であることを明かした1992年以降の被害だけでも、相談件数、2万3000件、相談被害額も800億円を優に超えてい」るのです。被害実額は、推計で1兆円を超えるといっても過言ではありません。

 参考⇒霊感商法被害相談集計PDF=この表は、桜田淳子さんがカミングアウトした1992年以降の相談を分類抽出した表です。

桜田淳子さんが所属する統一教会という集団の、宗教団体としての異常性と違法集団性については、以下の拙論を参照してください。

通常の宗教団体のような理解で、統一教会を見るのは、完全に誤っています。1970年代後半以降、統一教会という違法集団を放置した結果が、オウム真理教を野放しにし、1995年3月の地下鉄サリン事件につながったことを、日本という国も市民も、決して忘れてはならないと思います。

 ⇒拙稿『霊感商法被害の救済とその必要性-宗教法人世界基督教統一神霊協会の活動の問題点をてがかりとして-』 PDF『消費者取引と法―津谷裕貴弁護士追悼論文集』所収–2011/11/4 津谷裕貴弁護士追悼論文集刊行委員会 (編集)

 以下同拙稿から冒頭部分を抜粋(下線は紀藤)

 「オウム真理教事件も含め、戦後日本のカルト事情を考える場合に、宗教法人世界基督教統一神霊協会(以下「統一協会」とする。)への行政の対応処理の誤りを抜きにして語ることはできない。

 統一協会は、いわゆる霊感商法による違法な資金集めや、伝道目的を隠してビデオセンターに誘い込んで行う詐欺的伝道、及び、いわゆる合同結婚式など、さまざまな社会問題を起こしてきた。

 このため後掲「統一協会の責任を認めた民事判決の概要」のとおり、多数の訴訟を通じ、資金獲得活動、伝道活動という宗教法人としての活動の根幹部分に加え、合同結婚式勧誘活動という統一協会の宗教活動の根幹部分についてまで、最高裁判所において違法性を認められた前例のない稀有な宗教法人となっており 、もはや違法集団と呼んでよい宗教法人である。 

 しかも現に裁判所で争われ、そして、最高裁判所の判決が出された後も、統一協会の被害は続いており、統一協会の遵法意識の著しい欠如からは、もはや民事的な解決では、統一協会の暴走を止めるのは難しい状況にあって、このような統一協会の暴走を放置してきた行政の怠慢は甚だしいというほかない状況にある。

 統一協会が、全国の信者を駆使して霊感商法を始めたのは、1970年後半にさかのぼる。国民生活センターが全国の消費生活センターに調査した結果によると、昭和51年11月から昭和57年11月までの、全国の消費生活センターに寄せられた被害相談件数は2633件、被害相談額は16億9976万2000円にのぼると報告されている 。

 しかしその後も行政は、霊感商法への対応や対策をほとんど取らなかったため、1980年代後半には、霊感商法被害は深刻をきわめることになる 。

 筆者が事務局をつとめる弁護士の組織である全国霊感商法対策弁護士連絡会は1987年5月に結成された 。以来、同連絡会は、霊感商法被害者への相談電話窓口を設置しているが、2009年までの22年間の相談件数は3万1662件、相談被害総額は1099億1118万9947円にものぼっている。2009年の被害相談額だけで、37億3693万7301円という巨額な数字である。もちろんこれは相談だけの数字であるから、被害暗数は、その100倍にものぼる可能性がある。

 このように霊感商法問題は、最少で見ても、過去に3万4000人以上、1100億円を超える被害が存在したにもかかわらず、長年、国により放置されてきた深刻な宗教被害である。ようやく警察により、霊感商法の摘発が開始され始めたのは、ここ数年のことにすぎない 。

 このため長く霊感商法の救済はやむなく被害者側において、民々の問題、すなわち民事訴訟法上の救済しか求めることができなかった 。霊感商法に対する民事判決が刑事判決に先行するのは、これが理由である。

 国のこうした霊感商法被害への認識の甘さは、「統一協会がやる程度が許されるのだったら、うちも許される」という甘えを日本社会に蔓延させ、1995年3月に、地下鉄サリン事件が起きるまで、宗教法人オウム真理教を野放ししたという悲劇的な結果まで生み出すに至った。

 そして統一協会の問題に限らず、オウム真理教事件以後も、霊感商法が日本に蔓延している背景には、統一協会問題への対応を誤った国の無策という日本特殊の事情を無視できない。

 日本社会は、オウム真理教事件からようやく10年以上を経て、ようやく近時、警察が、統一協会の霊感商法にメスを入れ始めたが、なお現時点でも捜査は、統一協会という教会組織にまでは及んでいない。

 今後は、統一協会の全国的組織的な霊感商法問題につき、その指揮系統問題も含めて、真相解明のための捜査を期待したい。真相解明の捜査こそが、日本のカルト被害の防止と被害者の救済につながる。」

 霊感商法に関する以上のような歴史に、桜田淳子さんの信者歴を重ねていただけると、桜田淳子さんの責任の深さがわかるというものです。

 つまり桜田淳子さんが入信した「1970年代後半ころからまさに霊感商法は活発になり、1980年代には深刻な社会問題にまでなり、そのため霊感商法に取り組む全国の弁護士の連絡会である「全国霊感商法対策弁護士連絡会」が結成されるに至り、桜田淳子さんは、このような時代背景や当時の報道を、統一教会信者として十分に承知しながら、隠れ信者を続け、ついに1992年6月に、統一教会員であることをカミングアウトして、合同結婚式に参加しました。

 記者会見では、統一教会の素晴らしさを語り、統一教会を推奨、宣伝し、霊感商法の何が悪いのかなどと平き直りました。

 もちろん霊感商法被害は、桜田淳子さんが統一教会の広告塔となった1992年以降も続き、長年の弁護団の活動の成果もあって、刑事事件として立件化された2009年以降、ようやく暫時減っては来ているものの、それでも、現在も、なお被害が続いている状態にあります。

 以上を見ても、桜田淳子さんは、芸能人という公的存在として、自ら霊感商法被害の拡大に果たした責任を十分に痛感すべき立場にあります。霊感商法被害は、仮想現実ではなく、現実に多くの被害者がいるのです。

 にもかかわらず桜田淳子さんは、自ら果たした責任について、何ら語ろうとせず、なし崩し的に、芸能活動を行い、被害者の心をもてあそぶことは許されてはならないと思います。

 だからこそ、霊感商法の被害者や元信者らが、声をあげている(あげてきた)という現実があり、今回の声明も「被害者や元信者の方々からは、このような社会的責任に無自覚な桜田氏の言動は許せないという強い意見が広くあ」ったことが、背景にあります。

 桜田淳子さんは、25年前にも、記者会見を開いたのですから、今回、記者会見を開かない理由はないはずです。

 マスコミから逃げ回るのではなく、今の率直な気持ちを語り、自らの行動の軽率さと統一教会の問題性をきちんと総括したうえで、過去の多くの被害者に謝罪してもらいたいと思います。

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