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MANGAの拠点整備を アニメと共に特撮も 世界は仏韓が先行 



「国づくり、地域づくりは、人づくりから」参議院議員(全国比例区)の赤池まさあきです。

 3月30日(木)、自民党本部でクールジャパン戦略推進特命委員会(山本一太委員長)の第4回MANGAナショナルセンター構想※PT(プロジェクトチーム、馳浩座長)が開催されました。私は、PTの事務局長を務めており、事前調整と当日の司会進行を行いました。

今回は、有識者ヒアリングということで、新世紀エヴァンゲリオンやシンゴジラ等を制作した庵野秀明監督、京都精華大学副学長で京都国際マンガミュージアム国際マンガ研究センター長の吉村和真先生から話を聞きました。

●アニメや特撮の保存の必要性、緊急性

庵野秀明監督曰く。三好寛氏(株式会社カラー学芸員)にも補足説明頂きました。

我が国でアニメや特撮の保存拠点は極めて限定的です。東京国立近代美術館フィルムセンターや三鷹の森ジブリ美術館、杉並アニメーションミュージアム、川崎市藤子F不二雄ミュージアルぐらいです。網羅的に広く受入れや記録の収集管理を行っている施設等はありません。事業者による自社さ空品の保存もごく一部に限られています。フィルムセンターが対象とするアニメや特撮作品はごく一部であり、国立国会図書館へのDVDパッケージ納本も限定的で、媒体の経年劣化により、早ければ20から30年程度で失われる可能性があります。原画やプロップなど制作過程における事物に留まらず、完成映像作品(映像マスタ)すら数十年以内に失われる可能性が否定できず、さらには書籍等と異なり公的な作品情報が存在しないため、将来的に何が失われたのか、それさえも分からないことになります。

戦後の草創期から勃興期、宇宙戦艦ヤマトの1974年頃の関係者が続々物故しており、関係者の寄贈や受入れ先がなく、やむなく廃棄・売却され、散逸されつつあります。このような状況を背景に関係者の危機感や問題意識は高く、私が「アニメ特撮アーカイブ機構」(ATAC)の設立を発表すると、寄贈の申し出が相次いでいます。「今」であれば、事物の収集は容易であり、この状況は数年も継続しないと思われます。

私が設立したATACは、自腹で特撮等の保存活動に取り組んでいますが、国立や公立の施設の施率を見越しての発足です。公的施設設立後は事物を寄託するなど、その運営に協力することを想定しています。アニメや特撮の保存を一私的団体が中長期に渡って対応を継続することは困難です。マンガ、アニメ、ゲーム等のメディア芸術に、ぜひ特撮も入れて頂き、ナショナルセンターを整備してほしいと思っています。

㈱カラー http://www.khara.co.jp/

●仏韓が先行 国内70か所の連携拠点の必要性

吉村和真先生曰く。

私が所属する京都精華大学は昭和43年短大として開学し、昭和48年には美術家デザインコースにマンガクラスを開設し、平成12年に美術学部にマンガ学科を開設し、平成18年にはマンガ学部とし、国際マンガ研究センターを設置し、京都市と共同で国際マンガミュージアムを開館しました。マンガ学部は1学年230名で、1割がアジアからの留学生です。大学院は1学年20名で7割がアジア中心の留学生で、着実欧米からも増えています。京都国際マンガミュージアムは、年間28万人の入館者があり、約30万点の資料を所蔵しています。入館者の1割が海外からで、仏はじめ欧米圏が多く、アジアも着実に増加しています。

 マンガ、アニメ、ゲーム等のメディア芸術の世界の動向は、我が国のコンテンツが高く評価されており、英、米、ベルギーにありますが、フランスや韓国がマンガ等の拠点を整備して先行しており、台湾がそれに続いています。我が国の作品も収集しており、国際発進を高めようとしています。これでは、浮世絵の二の舞になりかねません。

一方、国内では私が所属する京都精華大や明治大学米沢嘉博記念図書館、秋田県横手市増田まんが美術館、北九州市漫画ミュージアム、熊本マンガミュージアムプロジェクトはじめ各地方に約70か所のマンガ関連施設があり、連絡協議会を作ってはいますが、一大学が連携拠点を務めるには限界があります。ぜひ公共性と体系性の観点からナショナルセンターが必要だと日々感じています。

京都精華大学国際マンガ研究センター http://imrc.jp/

京都国際マンガミュージアム https://www.kyotomm.jp/

出席した国会議員から活発な質疑応答がありました。

●ナショナルセンターの必要性

我が国の伝統から生まれた世界から高く評価されるマンガ、アニメが、浮世絵のように散逸し、海外に流出しかねないと危機感を感じました。地方公共団体や民間が、マンガやアニメ、特撮等の保存や展示、調査研究等に力を入れているにもかかわらず、国の支援は十分とは言えません。改めてナショナルセンターの必要性を痛感しました。

会合後、PTの役員会を開催し、衆議院法制局にも入ってもらい、MANGAナショナルセンター実現に向けての議員立法の議論も始めました。

MANGAナショナルセンターの実現に向けて、引続き力を尽くしてまいります。

※MANGAナショナルセンター構想とは

※「MANGA」とは、マンガ、アニメ、ゲーム等のメディア芸術のこと。「MANGAナショナルセンター構想」とは、平成26年11月に設立された超党派のMANGA議連(古屋圭司会長)が平成28年12月に提言した構想。五輪東京大会に向けて、①世界最高のMANGAの保存拠点(アーカイブ宇)を中核として、②併設された博物館やホール等の国際情報発信拠点ともなり、③国内各地の関連拠点との連携による地方創生、④関係機関と連携した人材育成を通じて産業基盤の強化を目的に、民間活力での整備を目指すもの。写真も参照。私は文化担当の文科大臣政務官時代から関わり、現在MANGA議連幹事、自民党MANGAナショナルセンター構想プロジェクトチーム事務局長。

赤池ブログ 3月4日「MANGA 大英博物館でも高く評価」

http://ameblo.jp/akaike-masaaki/entry-12253150718.html

私は、我が国の伝統的な精神、智・仁・勇の「三徳」に基づき、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに、全ては国家国民のために、日々全身全霊で取組みます。 私は、わが国の伝統的な精神、勇・仁・智の「三徳」に基づき、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに、全ては国家国民のために、全身全霊で取組みます。

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