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国民の真意を忖度しない政治家達

■「築地市場移転問題」と「森友学園問題」

 現在、国民的問題として世間で大きく騒がれ注目されている事件と言えば、「築地市場移転問題」と「森友学園問題」の2つになるのだろうか。
 この2つの事件については、個人的にそれほど興味も涌かなかったのでブログ記事にも書いてこなかった。どちらの問題も「A」か「B」か?という二者択一問題だが、凡その結果は始めから出ているように思う。

 「築地市場移転問題」については、最終的には、いずれ「豊洲」に移転することは目に見えている。現状は落としどころを探る期間であり、その空白期間を小池百合子氏が政治的(ポピュリズム的)に上手く利用しているところだと思われるので、時を待てばそのうち妥協点が見つかるのだろうと思う(もちろん結果的には豊洲へ移転となる)。

 「森友学園問題」については、単なる政治的茶番であり、益の無い愚かな政争にしか見えない。主要3野党にとっては降って涌いたかのような絶好の政争ネタだったと思われるが、結果の白黒はどうであれ、こんなショボいネタで与党批判に明け暮れても、政治家としての信用や威厳を失うだけだろうと思える。「肉を切らせて骨を断つ」ではなく「骨を切らせて肉を断つ」になっているように見える。

■「大事の前の小事」と「小人閑居して不善をなす」

 有権者の1人として正直なところを書かせていただくと、多くの国民は、むしろ「こんな小事はどうでもよいではないか! 政治家の本来の仕事をしよう!」と一喝してくれるような野党政治家が出てくることを望んでいるわけで、国民の生活とはほとんど関係のないショボいネタで鬼の首を獲ったかのように狂喜乱舞するような節操のない政治家には政治を任せたくないのである。最近流行りの「忖度」というインテリ用語を使用するなら、国民の真の願い(ニーズ)を忖度できていないことが間違いなのである。

 現在、無駄に騒いでいる政治家達には、「小人閑居して不善をなす」という言葉の意味を考えていただきたいと思う。多くの国民が、この騒ぎを観て頭に浮かんでいるのは、「小人閑居して不善をなす」という野党に対する疑念であり、間違っても与党に対する疑念には転化しないということを知る必要がある。
 「大事の前の小事」の“小事”にだけ心が囚われているような政治家になっていないかどうか自問自答してみることをオススメする。大事が見えない(または見えないふりをする)からこそ与党になれないということも併せて考えていただきたい。国民の真意を理解すること、それこそが現代の政治家に求められている「忖度」なのである。

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