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【アマゾン】、アマゾン・フレッシュ・ピックアップ実験開始!もダークストアは難しい?



■ネット通販最大手のアマゾンはドライブスルー専用スーパーの「アマゾンフレッシュ・ピックアップ(AmazonFresh Pickup)」の動画と紹介ページを公開した。

ドライブスルー専用スーパーは「ドライブアップ・ストア(drive-up store)」「クリック&コレクト(Click & Collect)」とも呼ばれ、利用者がネットで注文した生鮮食品などを、車から降りずに商品を受け取るサービスストア。店の中で買い物ができるインストア・ショッピングはなく、倉庫となる300坪弱の「ダークストア(dark store)」に専用の駐車スペースがついた食料品の受け渡し専用拠点だ。

アマゾンフレッシュ・ピックアップはアマゾンスタッフがダークストアで商品の選択と袋詰めを行い、予約した時間に顧客の車まで運んでくれる。同社によると、注文から最短で15分で受け取ることができるという。手数料はなく、最低注文金額の条件もない。現在はアマゾンの社員のみが利用できるテスト展開となっている。一般公開の時期は明らかにされていないが、年会費99ドルのプライム会員のみアマゾンフレッシュ・ピックアップの利用が可能だ。

なおアマゾンフレッシュ・ピックカップの場所はワシントン市内にあるバラード地区(5100 15th Ave NW, Seattle, WA 98107)と、ソードー地区となるスターバックス本社近くのシアーズ跡地(2401 Utah Ave S, Seattle, WA 98134)の2ヵ所。ネット情報サイトのギークワイアが入手した資料によるとアマゾンフレッシュ・ピックアップの営業時間は午前7時〜午後10時となっており、ピーク時のスタッフ数は15人前後となるとしている。ローディング(車への注文品積み込み)専用スタッフは3〜5人としている。また待ち時間の平均は5分程度で、客数の4分の1は午後5時〜7時30分に集中するとみている。

 アマゾンはリアル店舗展開として書店の「アマゾン・ブックス(Amazon Books)」をシアトルやサンディエゴに5店舗しており、その他に10坪前後でキンドルなどを展示販売する「アマゾン・ポップアップストア(Amazon Pop-Up store)」をモールなど30ヵ所展開している。テスト展開ではレジ不要のコンビニエンスストア「アマゾン・ゴー(Amazon Go)」を展開している。また商品の受け渡し専用拠点ではセブン・イレブンなどコンビニエンスストアに設置したアマゾン・ロッカーや、大学キャンパス内や学生街に有人のピックアップ・返品サービス拠点を展開している。

トップ動画:アマゾンフレッシュ・ピックアップの紹介動画。最短で注文から15分で生鮮品などを受け取れる。手数料はなく、最低注文金額の条件もない。現在はアマゾンの社員のみが利用できるテスト展開となっている。一般公開の時期は明らかにされていないが、年会費99ドルのプライム会員のみアマゾンフレッシュ・ピックアップの利用が可能となる。

⇒こんにちは!アメリカン流通コンサルタントの後藤文俊です。昨晩遅くテキサスから戻ってきました。今回はロサンゼルスからヒューストンに飛んでレンタカーを借りサンアントニオやオースティン、フォートワースを回った調査視察でした。合計で31時間に及んだフィールドワークの走行距離は917マイル!(1,467キロ!)。2日間にウォルマートの新プロトタイプやコンビニエンスストア最新店、ウォルマート・スキャン&ゴー、HEBの最新グローサラントやカーブサイドピックアップ、HEBのディスカウントスーパーのジョーヴィーズ・スマート・ショップ(Joe V’s Smart Shop)の最新店など研究してきました。

今回の調査から周囲360度の「全天球写真」を記録できるカメラを調査に導入しました。ウォルマート最新型スーパーセンター内にあるチョバーニカフェやスキャン&ゴー端末に専用チェックアウトレジ、HEBのグローサラント業態などをクライアントに文字通り360度!でシェアしたいと思います。

⇒後藤は基本的に出し惜しみはしない主義なので当ブログでも共有したいと思います。で、調査テーマは、リアル店を拡大しつつあるアマゾンに対抗する大手チェーンストアの取り組みです。

その一つがカーブサイド・ピックアップ。ウォルマート・スーパーセンターのプロトタイプ店では、駐車場に急ごしらえで設けたスペースではなく、屋根のある専用のピックアップスペースとなっていました。HEBプラスのカーブサイドピックアップも店内にあるテナントスペースに一時保管場所としての専用スペースを設けていました。HEBはカーブサイド・ピックアップをHEBとスーパーセンターのHEBプラスに22ヵ所展開しています。後藤は今回、そのうち4か所を見てきました。HEBカーブサイド・ピックアップの1回の手数料は4.95ドル。スタッフによるとピックアップ商品は3%のマークアップとなっています。実際に利用者(子供をもつお母さんだった)にもお話を伺いましたが、お店でも買い物をしているのですね。

⇒当ブログでも何度か書いていますが、いつも行くお店でたまにカーブサイド・ピックアップを利用するのはいいのですが、ドライブスルー専用スーパーのようなダークストアでは自分で生鮮品を選ぶということができない不満で、いずれ利用しなくなるのではと予想しています。記事にあるように、ダークストアとなるアマゾンフレッシュ・ピックアップでは利用者が増えず、少なくとも多店舗展開は難しいのではと見ています。

またプライム会員しか買い物ができないのであれば、さらに対象者が限定されるので採算には乗らないと思います。ただアパレルの買い物がそうであったように生鮮品についても消費行動が今後、変化する可能性もあります。それでも主婦は、野菜や果物を自分の目で見て選びたいと思うはず。後藤は毎日リンゴやバナナを食べていますが、選ぶ際にきわめて微妙ですが「今回はリンゴはちょい小ぶり」とか「バナナは熟れる直前」など毎回選ぶ基準を変えています。主婦ならさらに選ぶ際の基準が変わると思うのです。

 どう仮定(予想)されようが、テストで検証を続けるのがアマゾンの強さです。それに対応して対抗策を次々に手を打ってくるのが大手チェーンです。後藤の調査視察もまだまだ続きます。

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