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『祝!稀勢の里』

昨日私は、横綱稀勢の里が大相撲春場所千秋楽で優勝決定戦を制し、逆転優勝したことで、「怪我を押しての快挙、これぞ日本男子!」と感涙に咽び泣きました。

彼の肩のテーピングの状態から、出血が相当酷いことが窺い知れました。そうした中に正に奇跡とも言い得る勝利を果たしたということで、多くのファンが心からの敬意と祝意を表したのではないかと思います。

此処の所、稀勢の里が綱取りを果たすまでは本当に面白くない相撲が続いていました。それは一つに、モンゴル出身の三横綱が優勝が絡んでいない限り星の数を見たらどっちが勝つかと予言でき、それが的中する状況が続いていました。

此の千秋楽、鶴竜・日馬富士の取組でも最初から結果が見えていたような相撲であったわけで、全く気迫が感じられずファンが去るのも無理はなかったのではないかと思います。

ところが、此の稀勢の里といい今場所大関昇進への足場をがっちり固めた高安といい、日本勢の相撲には気迫がこもっており、見ている者が興奮しながら固唾を呑んで見守るという状況が再来したように感じられます。

昔ちょうど「若貴ブーム」の時に、これまた武蔵丸との優勝決定戦を見事制し「鬼の形相」を浮かべた貴乃花が思い出されます。あの時も怪我を負った中で貴乃花は不撓不屈の精神で勝ちました。人気が出るのはあのような勝負をやる限り当たり前だと思います。

逆に誰もが勝敗が推測できるような相撲を続けている限り、どんどんと見る人がいなくなるのも当然です。スポーツファンは基本正直だと改めて思った次第です。稀勢の里の一日も早い全快を心から祈りたいと思います。

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