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浜渦元副知事「『水面下』悪い言葉ではない」 豊洲交渉めぐり百条委が追及

 豊洲市場移転問題を調査する東京都議会の百条委員会は19日、浜渦武生元副知事に対する証人喚問を行った。2000年から2005年まで副知事を務めた浜渦氏は、石原慎太郎元知事の側近で、東京ガスとの交渉担当を務めた。この日の尋問では、浜渦氏が行なったとされる「水面下交渉」について質問が相次いだ。

[写真]百条委員会で証言する浜渦元副知事

「水面下という言葉は東京ガスからの提案。個別に折衝したいと」

 浜渦氏は「水面下交渉」の発端についてこう説明した。老朽化した築地市場の移転問題をめぐっては、1998年ごろに豊洲が有力移転候補として浮上したが、地権者である東京ガスとの交渉は難航。2000年10月に浜渦氏が「水面下でやりましょう」と発言したことが文書などで残っており、それ以降は交渉が進み始め、2001年7月に都と東京ガスの間で基本合意に達した。

 浜渦氏は、東京ガス側から株主などのこともあり「会議」などの形での交渉は「こっちが持たない」として、個別交渉を持ちかけられ、浜渦氏も「結構です」と受け入れたという。

 ただこの交渉がネガティブなイメージで報じられていることを受け、「『水面下』は悪い言葉とは思っていない。この事業を進めた言葉」だと述べた。浜渦氏は2000年10月から東京ガスとの交渉を石原元知事から一任された。その当時は、都と東京ガス側の信頼関係が崩壊していたといい、合意に至った際には「よくぞ交渉をまとめたくれたと賞賛された」との自負も見せた。

 東京ガスとの交渉をめぐっては、基本合意の後に交わされたという「2者間合意」の存在が、その後の東京ガスの土壌汚染対策の範囲を限定したとされる。

 この2者間合意については「全く知らない。よく勝手なことをしてくれた。こういう書類があることを最近知った」と否定した。

 もともと東京ガス工場跡地だった豊洲市場は土壌汚染されていることが分かっており、その除去対策費は586億円だったが、最終的には860億円まで膨らんだ。しかし、都側が売買契約に絡み「瑕疵(かし)担保責任」を放棄し、東京ガス側に追加負担を求めなかったため、同社の負担は78億円にとどまっている。

 浜渦氏はこれまでのメディアからの取材などに「土壌汚染対策は東京ガスが行うもの」との趣旨の発言をしてきた。この日の百条委でも「東京ガスが(土壌汚染を)きれいにするのが前提だった」と述べ、「そうでないと都は買えない」と伝えていたとした。

 浜渦氏は、2001年に基本合意を結んだ後は豊洲市場の担当から外れたと説明。その後については、土壌汚染対策をはじめ「報告も相談も受けていない」などと一切関わっていないと強調した。

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