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地方のタクシー、新たな活用法が続々 1,000円タクシーや高齢者向け会員サービスなど

 定着すれば住民、業界、ともにメリット大。いま地方ではタクシーの利用促進に向けて、新サービス導入の動きが活発化している。

 公共交通に頼れない地方に住む人にとって自動車は必需品。どこへ出かけるにも自らがハンドルを握ってと、マイカーなしでは暮らしが成り立たない。しかし時には運転ができない場合もある。また高齢者ドライバーともなれば危険も伴う。そこで最近、移動の手段としてあらためて注目されているのが、タクシーの存在だ。この動きは、業界にとっても新たなる顧客開拓につながると渡りに船。そのため各地で、さまざまな実験や新サービスが展開されている。

 不便な公共交通をタクシーで補完できないか。現在、国土交通省の実証実験として、水戸市(茨城県)で実施されているのが「1,000円タクシー国田号」。タクシーの稼働率の低い時間帯に限り、通常運賃の5割まで割引が可能な新制度を導入した場合、いかに集客など効果があるのかを検証するもの。今回は、利用時間帯は午前10時から午後4時までで、要電話予約。対象は水戸市北部で唯一の公共交通である路線バスの便が少ない国田地区の住民。同地区から駅や医療機関、公共施設といったあらかじめ設定された指定目的地への片道運賃を1,000円とした。タクシーは、水戸市がタクシー会社(観光第一交通)から借り上げた2台を使用する。ちなみに国田地区住民が近隣の水戸済生会総合病院までタクシーを使って通院すると、通常の往復運賃は約5,000円。一方1,000円タクシー国田号なら2,000円と3,000円安くなる。実証実験は3月31日まで続く。

 目指すは継続利用、そこで新サービスは高齢者の会員化がメインとなっている。例えばエムケイ(本社:京都府京都市)の「MKグランシニア倶楽部」は、入会は65歳以上となる会員制度だ。特典はエムケイが発行するプリペイドカードとポイントカード機能がひとつになった「TACPO(タクポ)」の1ポイントが1円となるポイントの還元率。通常の利用料金の2%に加え、倶楽部会員は3万円ごとに500ポイントのボーナスや、誕生月や敬老の日は3倍となる。他にも、抽選で無料日帰りバスツアー招待など、全部で5つの特典が用意されている。

 また勝山自動車(本社:福岡県北九州市)の「ゴールド会員」も、入会の条件は65歳以上。年齢が確認できる証明書があれば、乗車したタクシーの車内で即入会も可能だ。特典は割引で、同社が運営する勝山タクシーを利用した際に会員証を提示すると、料金がいつでも10%の割引となる。なお入会金は無料。

 タクシーが使いやすくなれば、住民の第2のマイカーとして外出の足となるかもしれない。

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