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小池百合子はなぜ豊洲問題を作ったのか

小池都知事の豊洲移転延期について、都議会予算特別委員会で自民党が追い込みをかけ、NHK首都圏ニュースが詳細に報じるようになりました。あとはこの事実がじんわりと小池都知事の支持率を奪っていくでしょう。

これまでずっと疑問だったのは、「なぜ小池都知事は"豊洲問題"を作ったのか」です。

豊洲の安全性については舛添都知事がそれまでの厳しすぎる除染目標を取り下げ、実質上の安全宣言をしています。費用がかかりすぎたのは土壌汚染の危険を騒ぐ移転反対派を黙らせるためであって、反対派が費用のかかり過ぎを責める立場ではないのです。だから普通に考えて、豊洲移転は問題ではなかった。

なのになぜ、そこに問題があることにしてしまったのか。

知事の移転反対理由は共産党都議団の主張とうり二つなので、おそらく彼らに騙された(もしくは騙されたふりをしている)のでしょう。ではなぜ、常識的な社会人なら手を結んではいけないとわかっている共産党に近づいたのか。

以下は私の憶測です。何の証拠もありませんが、後知恵で辻褄のあうストーリーを書いていきます。

小池百合子が都知事選に出馬するとき、足元の自民党都議団とケンカ別れをする形で華々しいデビューをしましたが、当初はメディアの扱いは冷淡でした。それは、彼女が自民党の大臣を歴任してきたこと、郵政選挙で元祖刺客候補の役割を演じたことが、野党寄りのメディアにとって気に食わない存在だったからでしょう。

しかし、自民党との対決が本格的になり、鳥越候補がスキャンダルで当選の目がなくなった途端、小池はアンチ自民党の騎手として浮動層の圧倒的支持を獲得し、メディアもそれに乗っかりました。はっきり言って左翼メディアは自民党を不利に追い込める素材なら何にでも飛びつくものです。それは、今回の籠池騒動でも歴然としましたね。

その後の小池知事に対する左翼メディアの支援は相当なものでした。彼女が都議会で悪しき自民党を懲らしめ、五輪を仕切る森喜朗を叩き、日本政界に新しい風を吹き込んでくれるに違いない…TBSテレビを筆頭とする左翼メディアは毎日のように小池礼賛番組を流して情弱視聴者を誘導しました。

ここが小池さんのターニングポイントでしたね。嗅覚鋭い小池さんは、左翼の喜ぶことさえすれば人気はうなぎ登りになることを知った。そこで、左翼的政策で都議会を乗っ取って中央政界に華々しく復帰、という筋書きを考えた。

幸か不幸か、都知事の職には「上司」がいない。どんな政策をぶち上げるのも思いのままです。

そこで、共産党の政策ですよ。それまで誰も一顧だにしなかった派手な政策で自民・民進との差別化を図り、メディアに礼賛される方角――それが、共産党に乗っかることでした。

とまあ、こんな感じの推理です。

それにしても、共産党の政策を採用するなんてひどく分の悪い賭けですよね。こんなのが長続きするはずがない。小池さんは都議選で大勢力を作ったら方向転換するつもりだったのでしょうか?

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