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首相夫人は「公人」ではないと閣議決定する幼稚さ 首相夫人の公人としての行為の政治責任は安倍総理が負う

 安倍総理の妻、昭恵氏は、「首相夫人」という立場をフル回転させて政治活動に勤しんでいます。

 先の下関市長選挙では、首相夫人が選挙運動を担ってきました。
安倍首相の元秘書が当選 下関市長選、昭恵氏も再三応援」(朝日新聞2017年3月13日)

「保守分裂の選挙戦となり、前田氏の陣営には首相が檄文(げきぶん)を送り、首相の妻・昭恵氏が再三にわたり応援に入った。」
 このような場合、首相の名代として応援しているとみるのは常識です。

 今回、安倍内閣は、この首相夫人は、「公人」ではないという閣議決定までしたというのですから、驚きです。
首相夫人「公人でない」=政府」(時事通信2017年3月14日)

「政府は14日の閣議で、安倍晋三首相夫人の昭恵氏について「公人ではなく私人であると認識している」との答弁書を決定した。」

「答弁書は「『内閣総理大臣夫人』とは内閣総理大臣の配偶者を指して一般的に用いられる呼称で、当該呼称を用いるに当たり、公務員としての発令を要するものではない」と説明した」
 問題の発端は、森友学園での講演で、昭恵氏は、「首相夫人」として講演を行ったり、名誉校長の職にあったことの安倍総理の政治責任が問われていたことです。

 そこで昭恵氏が「私人」なのか「公人」なのかが問われたわけです。

 昭恵首相夫人には政府職員が5人も同行していることも明らかにされました。

 これを「私人」と言ってしまうのがどうかという問題です。

首相夫人は「私人」か「公人」か…昭恵夫人の「森友学園」講演に政府職員が同行」(弁護士ドットコム)

首相夫人としての地位を満喫する安倍昭恵氏

安倍昭恵

 上記記事でも述べましたが、安倍昭恵氏が純粋私人であろうはずがありません。

 辞令が出ていないから公人ではないなどというのは詭弁でしかなく、その首相夫人の公人としての行為の責任を負うのは内閣総理大臣である安倍氏だという問題です。

 この責任の帰属の問題を抜きにしては、「公人」か「私人」かの議論は意味がありません。

 昭恵氏がその言動によって自らが政治責任を問われることはありませんが、その名代としての行動については、安倍氏の承認・黙認の中で行われているのですから、だからこそ公人としての性質を帯びるのであって、その政治責任は安倍総理が負うということなのです。

 安倍昭恵氏は、安倍首相夫人だからこそ、森友学園での教育方針を絶賛し、名誉校長にまでなったのです。

 世界では、「ファーストレディー」という言葉にも表れているように、相応の影響力があると考えられていますし、首相夫人であるが故の信頼も、この場合には森友学園によって政治的にも社会的にも利用されているわけです。先の下関市長選挙でも同様です。

 森友学園は、極右思想の体現である教育勅語の実践の場でもあったわけですから、これが政治的に全くの「中立」であろうはずもなく、むしろ国家主義的な教育の実験の場でもあったわけです。

 政権側の目論みが外れたのは、用地取得の際、格安価格で随意契約が締結されたのは政権が関わっていたのではないかという疑惑が持たれたこと、森友学園では、幼稚園児を田んぼに突き落としたり、バケツで頭から水を掛けたり、お漏らしした子のパンツをそのままカバンに突っ込むなどという虐待ともいえる森友学園の実態が暴露されてしまったことから、急速に国民の厳しい視線を浴びることになったことです。

 安倍政権にとっては壮大な実験のつもりだったはずなのに、かえって国民の反発を招くという事態に陥ってしまいました。

 その中で、安倍内閣が、昭恵首相夫人を「公人ではなく私人であると認識している」という答弁を閣議決定までしたのは、安倍内閣が追い詰められているということでもあります。

 このような下らない答弁を決定すれば火に油を注ぐのは目に見えているのに、そのような幼稚な決定をしてしまうのですから、この問題ではさらに安倍内閣は窮地に立たされることでしょう。

日本の政治も未だに封建社会レベル 8億円もの値引きと随意契約 内実はロッキード事件よりも怖い!

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