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米国株式市場は大きく下げる心配は無い!?

米国株式市場の健康度を把握するために使われている指標のひとつに、騰落ラインがあります。
騰落ライン:ニューヨーク証券取引所に上場されている銘柄のうち、その日に上昇した銘柄と下落した銘柄の差を累積したもの。(tradersshopから抜粋)
下が騰落ラインです。(2008年7月から現在までの様子)


上半分が騰落ライン、下半分がS&P500指数(週足)です。騰落ラインから危険シグナルが出たことは一度あります。矢印で示した部分です。2015年8月、騰落ラインは50週指数平滑移動平均線を決定的に割りました。最終的に、騰落ラインは2016年3月に指数平滑移動平均線の上に復帰しましたが、その間のS&P500指数は波乱な展開となりました。現在は騰落ライン、指数平滑移動平均線の両方が上昇し、強いマーケットの様子が表れています。

騰落ラインは良好な状態ですが、もちろん警報も出ています。下は一例です。

バンク・オブ・アメリカは、投資家たちが極度に楽観的になっていることを指摘し、下げに備えてS&P500指数のプットオプション買いを勧めています。

現行のブルマーケットは8年も続いていますから、多くの人たちは、下げ相場がそろそろやって来るだろう、と思っていることでしょう。しかし、こんな強気論が相変わらず語られていることも事実です。
2016年7月に1.336%で底打ちとなった米10年国債の利回りは、現在2.492%に達している。国債が売られると利回りは上昇し、長期金利の上昇は株に悪影響だ、と言う人たちが多い。しかし、長期金利の上昇は米国経済が成長していることを示し、2002年から2007年のブルマーケットは、国債利回りの急速上昇という状況で展開されたことも忘れてはいけない。
繰り返すが、国債が売られると利回りが上昇する。国債を売った金は、どこへ向かっているのだろうか?言うまでもなく、最近の好調な米国株式市場で分かるように、答えは株だ。米国経済の成長は、まだまだ続くことが予想されているから、国債市場から株への資金移動も続く。
下は、2016年1月4日から2017年2月28日までの正味の資金移動(ネットフロー)です。

データ:ETF.com

代表的な株のETF、S&P500のETFには約228億ドルの資金が流入です。

データ:ETF.com

7年~10年米国債に投資しているETFからは、9億7500万ドルが流出です。

データ:ETF.com

20年以上の米国債に投資しているETFからは、8億8400万ドルの資金が流出しています。

ここ14ヶ月にわたり、株が買われ国債が売られている様子が確かに表れていますが、こんな気になるニュースもあります。
2月27日、アトランタ連銀は米第1四半期のGDP成長率2.5%を予想していた。しかし3月1日、その数値は1.8%に大幅に引き下げられた。バンク・オブ・アメリカのアナリストも、弱い個人消費を理由に、予想を1.4%に引き下げた。(ゼロヘッジから抜粋)
今のところ、トランプノミクス人気でマーケットには下げる気配が見えません。しかし、超楽観的な投資心理も、予想以上に悪い経済指標の発表で一気に冷え込むことも考えられますから、保険という意味で、一部の資金をS&P500のプットオプション買いに割り当てることに賛成します。

(情報源:ゼロヘッジのツイート

Q1 GDP Estimates Tumble: Goldman, Atlanta Fed Cut To 1.8%, JPM At 1.5%, Bank Of America Sees Only 1.3%

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