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「無責任」の責任追及

フアンというものはありがたいもので、どんなピンチになってもガンバレ、ガンバレと声援を送る一団の人がいる。

かつては圧倒的な人気を誇っていた石原さんだから、今でもそれなりにフアンがおられるようである。
とりあえず昨日の記者会見でお元気な様子をみんなに見せることが出来たのはご本人にとっては満足だろう。

しかし、その一方で、実に無責任だ、部下に責任転嫁をしていたり、専門家の方々や都議会議員の方々に共同責任を負わせようとしている姿を見て怒ったり、呆れたりしている方も結構いる、ということは知っておかれた方がいい。

石原さんは実に無責任な人だなあ、という印象が強く残ったことをお伝えしておく。

公私混同や一地方自治体の長でしかない都知事としてはおよそ相応しくないと思われる頻回の豪華海外視察で名を馳せた舛添さんの方がもっとまじめに仕事をしていたぞ、と思わざるを得ない。

自分が決裁したことの責任は認める、という一言で、石原さんは自分の責任を認めた、豊洲移転の延期について自分の責任を認めようとしない小池さんよりも潔いではないか、などと石原さんを擁護するような発言をしておられる私のブログの読者の方がおられたが、どうも違う。

豊洲移転は既定の方針だった、という説明については、それはそうだろうと思うが、しかし既定の方針をそのまま踏襲するかどうか、その相当性や正当性について最高責任者として慎重に検討した痕跡ぐらいは示すべきだと思うが、石原さんは部下が決めたことで如何にも自分には何の権限も責任もないように言ってしまうのがいけない。

石原さんみたいなお殿様はこういう仕事ぶりなのか、仕方がないだろうな、ということにはならない。

部下に任せたことだから、専門家の判断に任せたことだから、などと言って責任を免れると思っていたら間違ってしまう。
確かに石原さんよりは実務に通じた部下に任せたのだろうが、任せた相手が本当に信頼して任せていい相手だったのか、任せたうえで、しっかり部下の監督はしていたのか、ということが問題となる。

契約書の調印は自分ではやっていない、契約についての問題点については自分では何もチェックしていない、誰かが自分のハンコを押したに違いない、自分は何も聞いていないから何も知らない、などというのは明らかに開き直りで、無責任としか言いようがない。

まあ、週に2回ぐらいしか登庁しないで、書類もほとんど見ないという執務状況では都知事としての職務を誠実に遂行していた、とはとても言えない。

こういう無責任は、後日の為にも徹底的に追及した方がいいだろう、というのがとりあえずの私の率直な感想である。

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