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MANGA 大英博物館でも高く評価


3月3日(金)自民党本部で 一番左がニコル教授

参議院議員(全国比例区)の赤池まさあきです。

3月3日(金)桃の節句・雛祭りの日に、朝8時から自民党本部で、MANGA議員連盟(古屋圭司会長)の提案を受けた自民党の正式機関、MANGAナショナル・センター(NC)構想プロジェクトチーム(PT、馳浩座長)の第3回会合が開催されました。私が事務局長であり、司会進行を務めました。

大英博物館の日本美術担当のニコル教授から、世界の大英博物館で、我が国の文化であるMANGAを非常に高く評価し、10年前から各種企画展を開催し、今後も開催する予定であることを知りました。ニコル教授の話を聞きながら、改めて我が国におけるMANGAのナショナル・センター整備の必要性を痛感しました。

講師のニコル教授は、英国セインズベリー日本藝術研究所初代所長で、大英博物館IFACハンダ日本美術キュレーターです。

ニコル・クーリッジ・ルマニエール教授の略歴

http://sainsbury-institute.org/ja/about-us/staff-2/research-director/

講話の要旨は次です。文責は、赤池にあります。

●大英博物館では2006年からMANGAを紹介

大英博物館は、1753年設立で、800万点の収蔵品があり、常設展は無料で公開されています。

公式ウェブ http://www.britishmuseum.org/visiting.aspx?lang=ja

欧米では、日本とは逆で、ゲームがメジャーで、アニメが次で、マンガがマイナーとなっています。私はマンガをメジャーにしたいと思い、大英博物館で紹介し始めました。

まず、三菱商事がスポンサーとなっている常設の日本ギャラリー(ルーム94)で、2006年からマンガコーナーを設置しました。

そして、共同企画として、漫画家の星野之宜氏と『宗像教授の大英博物館の大冒険』を制作し、「ビックコミック」誌に連載し、日本で単行本として出版。2009年11月には英語版が出版されました。それと同時に、朝日新聞がスポンサーとなって、大英博物館でも「宗像教授」の企画展を3か月間行いました。さらに、2011年9月から8か月間、星野之宜氏の原画展を開催しました。

『宗像教授の大英博物館の大冒険』小学館

http://books.rakuten.co.jp/rb/6987529/?s-id=review_PC_il_item_01

2015年9月から3か月間は、朝日新聞がスポンサーとなって、ちばてつや氏、星野之宜氏、中村光氏の3世代のマンガ展を行いました。英国はゴルフ発祥の地で人気があるので、ちばてつや氏のゴルフマンガ「あした天気になあれ」を取り上げました。星野氏は前述した宗像教授です。中村光氏は「聖☆おにいさん」を取り上げました。それは、ブッダとイエスが下界で、聖(せい)という名字で、日本の立川市で暮らす日常コメディです。この企画展は大人気で10万人以上を動員し、博物館の記録をつくりました。

中村光著『聖☆おにいさん』

http://books.rakuten.co.jp/rk/e9cc337f9cc5491aa4a211ecc1945acb/

今年2017年5月から4か月間、マンガの源流となった北斎展を実施する予定です。その後、大阪のアベノハルカスでも実施しますので、ぜひご覧ください。北斎の時代は、浮世絵で人気となると、版画→絵本→歌舞伎となりました。その流れは、現代でも同じで、マンガで人気となると、単行本→アニメ・映画→ゲームとなっています。時代を経ても、共通点があることが、大変興味深いと思います。

「北斎漫画」 http://www.hokusai.gr.jp/

●マンガは日本文化のメディア

マンガは、日本文化を紹介する媒体、メディアだと思います。マンガの魅力は、グラフィック・パワー、視覚に訴える力です。

その源流は、12世紀の絵巻物から始まると思います。それが、浮世絵となり、明治後に政治風刺マンガ、戦後現代マンガの父・手塚治虫を経て、今日に繋がっています。手塚治虫の数多くのマンガの中で、欧米では「ブッタ」に人気があります。

手塚治虫著「ブッダ」

http://books.rakuten.co.jp/rk/3e3a3e6b63d33bb79a4e3ee08817b46c/

9世紀の竹取物語が、絵巻物、浮世絵のかぐや姫となり、現代でもアニメ「かぐや姫の物語」となっていることから、歴史の連続性があります。

日本マンガは質が高く、まだまだ英訳されていない作品が多いので、日本語を学んで直接読もうという若い世代が増えています。

今話題のゲーム「ポケモンGo」も、江戸時代からの根付(装飾留め具)と共通するものがあるのではないかと思っています。根付は、大英博物館に2,300点ほどあります。

根付とは http://www.netsukekan.jp/

以上のような話を基に、2019年に大英博物館で企画展「MANGA 日本のグラフィックパワー 過去・現在・未来」を開催したいと準備を進めています。

●保存が重要、保存は国で

ロンドン五輪大会時には、文化五輪も全国各地で開催され、好評を博しました。外国人は、東京と京都しか知らないので、ぜひ東京五輪大会でも、全国各地でマンガをはじめとした文化の祭典を開催すべきだと思います。

マンガ、アニメ、ゲーム等の支援には、アーカイブ(保存)が何よりも重要であり、それは民間よりも永続性や安定性がある国がすべきです。完成品だけでなく、原画やスケッチ類の普通では捨ててしまうものも保存してほしいと思います。そして、アーティストも支援してほしいと思います。アーティストを支援するためには、アーティストを取り巻く人々、出版者等の関係者も支援して頂ければと存じます。

以上、ニコル教授の流暢な日本語での話を聞きながら、世界的に有名な大英博物館がこれほどまでに我が国の文化であるMANGA(マンガ、アニメ、ゲーム)を高く評価していることを知り、改めて我が国でも拠点施設であるMANGAナショナルセンターの必要性を痛感しました。

私は、わが国の伝統的な精神、智・仁・勇の「三徳」に基づき、「国づくり、地域づくりは、人づくりから」をモットーに、全ては国家国民のために、日々全身全霊で取組みます。

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