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「アップトレンドだから買いましょう」では話にならない!?

米国株式市場の主要指数です。

チャート:stockcharts.com

ダウ平均、S&P500指数、ナスダック総合指数、NYSE総合指数、ラッセル2000、ダウ輸送株平均、ダウ公共株指数、S&P400、S&P600、ウィルシャー5000、そしてバリューラインの全てがアップトレンドです。

マーケットのファンダメンタルズや政治的要因、それに地政学的なことは全く考慮しないで、単にトレンドだけで判断するなら、現時点で正しい姿勢は買いです。トレーダーたちは、こんな質問を時々します。
「アップトレンド=強気」ですか、それとも「アップトレンド=弱気」ですか?
こういう同意義の質問もあります。
株の高値更新は買い材料ですか、それとも売り材料ですか?
「トレンドは友」というウォール街で言い古された言葉を持ち出すまでもありませんが、投資家たちはトレンドが重要であることを知っていました。言い換えると、こんな言葉が今日も相変わらず引用されるのは、トレンドに逆らう私たち投資家の悪いクセが治っていないためです。

「トレンドを重視して、チャートを見ながら株のトレードをしている」という単純なやり方でも良いと思いますが、こういう実話があります。

大手証券会社で大口取引を担当していたトレーダーの話です。彼はフィボナッチに詳しく、ニュースや噂などは完全に無視して、フィボナッチを主に使ってトレードをして良い成績を上げていました。ある日、彼はCNBCからインタビューされました。マーケットの状況、そして展望などをレポーターから質問されたのですが、彼はフィボナッチについては一言も語らず、企業利益や金融政策などを挙げて、ごく一般的な回答をしました。

このインタビューをテレビで見た同僚は、彼にこう質問しました。「なぜ、あんなありきたりな事を言ったの?」彼はこう答えました。「チャートを見ながら、フィボナッチを使って売買しているなどと言ったら、頭がオカシイと思われてしまう。世の中の人たちが聞きたいのは、知的な響きがあるファンダメンタルズに関する話だよ。」

基本的に今日も同じです。経済番組に出演して、「アップトレンドですから買うしかありません」と真面目な顔で言っても相手にされません。それよりも、政治的、地政学的リスクなどを挙げて警報を発した方が知的に見えます。言い換えると、フィボナッチや移動平均線のことなど話しても投資家たちを説得することはできません。

今日の株式市場を動かしているのはアルゴリズムです。もちろん、アルゴリズムは企業秘密ですから、どんなことがプログラムされているかは私たちには分かりません。ツイッターを分析して株の売買を行っているプログラムが報道され話題になったことがありますが、これはフィボナッチより優れているかどうかは疑問です。とりとめの無い話になりましたが、テレビに出演するアナリストたちの話は、単なる建前論のような気がします。

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