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上野千鶴子「平等に貧しくなろう」について

中日新聞が掲載した、東大名誉教授・上野千鶴子さんのインタビューがいろいろ話題です。

以前、上野さんが貧する現代の若者たちに対して「賃金が上がらないといっても、外食せずに家で鍋をつついて、100円レンタルのDVDを見て、ユニクロを着ていれば、十分に生きて行けるし、幸せでしょう?」とアツい助言をしていることについて書いたことがありますが、今度は、日本人は気質的に移民を受け入れるのはムリだから、労働人口が減っていく中で「平等に貧しくなろう」と主張されています。

これまで、「平等に◯◯しよう」の◯◯にはいろいろな言葉が入ってきましたが、ここに「貧乏」を代入しているのを見るのは極めて稀です。ここまでひん曲がってしまったのには、(元々だろというツッコミは置いておいて)なにか原因があるのではないか、と思わざるを得ない。

短いインタビューなので真意はわかりませんが、「平等に」というのはどういうことでしょう。

大前提として、もうすでに日本は「不平等に貧しい」。そして「犠牲者」は出ています。「同じ幅だけ貧しくなろう」というなら、もう底をついてる人にはどうすんだという話です。一方「同じ所得まで貧しくなろう」というなら上野さん、あとはあなた方高齢者が降りてくるだけですよ!待ってますね!!

だいたいこういう「清貧の思想」を説くのは焼きが回った団塊の世代ですが、彼らは日本が最も豊かな時代を謳歌したはずです。豊かになることに、何か負い目でもあるのでしょうか?

移民受け入れの部分についてもいただけない。「(日本では)単一民族神話が信じられてきた。日本人は多文化共生に耐えられないでしょう」とおっしゃる。

「日本人は◯◯」とくくって論じること自体、フェミニズムで商売してきた上野さんからしたら大した思想的な変節ですが、それをしかたないで片付けるのはどうしようもない。

何が汚いって、「私は間違っているとわかっているが、あんたらが変わらない」とでも言うかのような口ぶりです。それは理知的なようでいて、悪しき現状追認でしかありません。

それをどうにかして変えようと、もうちょいごちゃごちゃガチャガチャ足掻けよと。いちおうお前も知恵を持った人類だろと。「水の低きに就く如し」だったら、誰も何も主張しなくていいんですよ。「しかたないから平等に貧しくなろう」なんて対案でもなんでもない。社会に発信なんかしなくていいし、どうぞ老後を満喫してくださいとしか思えません。

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