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やはりアメリカは民主主義の国。司法が立派に機能しているではないか

トランプ大統領はさぞおかんむりだろうが、私はこれでよかったと思っている。

国の指導者が治安対策を優先するのは当然だが、議会の承認なく、大統領令だけでイスラム圏7ヶ国出身者のアメリカ入国を一方的に禁止したのは、たとえ期間を限定していたとしても明らかに拙速でしかも合理的理由が乏しい乱暴な措置だったと思う。

アメリカの最高権力者が自分だけの独善的判断で次から次へと乱暴な命令を発してしまうようなことを認めると、議会の意見や一般国民の意向などを無視して権力者の恣意的な権力行使が罷り通ることになり法秩序も何もないことになってしまうぞ、アメリカはどんどん危ない国になってしまうぞ、と心配していたのだが、どうやらアメリカの司法が見事に機能したようである。

行政が暴走し始めた時にその暴走を誰が止めることが出来るか、行政と立法、司法の三権分立、それぞれの作用のチェックアンドバランスが本当に有効に働くだろうか、という観点から一連の経過を見守っていたのだが、カリフォルニアの連邦控訴裁判所が今日(アメリカでは9日)トランプ政権側の不服申立てを退け、トランプ大統領が発した入国禁止措置の差し止めを命じた原審・連邦地裁の判断が維持されたということだ。

日本の裁判所はこの種の事案について判断を下すことが遅く、日本ではどうも司法の行政チェック機能が十分でないな、と思っていたのだが、アメリカの裁判所は凄い。
如何にも噛みつき魔のプラッシーみたいな、剛腕でかつ恐ろしい雰囲気のあるトランプ大統領の恫喝など一顧だにしないで淡々と大統領府の不服申立てを退けた。

裁判所が大統領の命令の効力を否定したのだから、その限りで法の支配が貫徹していることになる。

うん、これはアメリカを見習った方がいい。
トランプ大統領個人については色々申し上げたいところだが、アメリカはやはり三権分立の民主主義国家としては相変わらず日本のお手本だ。

そう、思っているところである。

法律家の端くれとして、これでいい、これでいい、と一先ず胸を撫で下ろしているところである。

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