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外食市場の売上が前年比2.8%増 限定メニューや気分が盛り上がるサービスが奏功か

サイトウ イサム[著] / 加藤 秀行[著]

 外食産業はファーストフードを中心に売り上げを伸ばしている。一方、消費者の多くが外食の際に、予定外の出費を経験していた。

 日本フードサービス協会が1月25日に発表した外食産業市場動向調査の結果によると、新規店を含めた会員企業の2016年(1月~12月)の売上は前年比で2.8%増加し、2年連続で前年を上回った。8月に台風などの天候不順やオリンピック期間中の外出控えなどが影響して前年を下回ったが、その他の月は順調に推移して年間で前年を上回った。業態別では「ファーストフード」が同6.0%増、「ディナーレストラン」が同4.3%増と堅調に推移した。一方、「パブ・レストラン・居酒屋」が同7.2%減で、2008年以降8年連続で前年を下回っている。

 利用客数は全体で同1.5%増加した。「ディナーレストラン」が同4.4%増、「ファーストフード」が同2.4%増で全体をけん引したが、「パブ・レストラン・居酒屋」が同5.6%減で苦戦した。客単価は全体で同1.2%増加し、「ファーストフード」が同3.6%増、「喫茶」が同1.5%増、「ファミリーレストラン」が同0.5%増だった。「パブ・レストラン・居酒屋」は同1.7%減、「ディナーレストラン」は同0.1%減など、業態によって明暗が分かれた。

 一方、外食市場に関する調査・研究機関「ホットペッパーグルメ外食総研」は、首都圏・関西圏・東海圏に住む20代から60代の男女を対象に外食についてアンケートを実施し、その結果を1月24日に発表した。調査期間は12月1日から7日で、有効回答者数は1万145名。

 過去1年間に、外食をした際に予定外にお金をかけてしまった経験があるか聞いたところ、全体の63.5%が「経験あり」と回答した。男女別では女性(65.2%)が男性(61.7%)を上回り、20代女性の73.6%、30代女性の69.8%など、若い女性を中心に予定外の出費を経験していた。男性も20代が65.1%で最も割合が高く、若い世代ほど予定外の出費を経験する傾向があった。

 予定外の出費をした理由を複数回答で聞くと、全体では「季節物、限定品などの希少なメニューがあって」が29.2%で最も多く、「一緒に食べている相手と盛り上がって」(27.8%)、「惹かれるお店を見つけて」(26.0%)が続いた。男女別にみると、男性では「一緒に食べている相手と盛り上がって」(30.2%)、「お酒を飲んで気分が盛り上がって」(27.7%)などが、女性では「季節物、限定品などの希少なメニューがあって」(31.2%)、「特に理由なく」(27.7%)などが多かった。

 消費者は限定メニューに弱く、気分が盛り上がると予算を上回って出費する傾向にある。外食の売り上げが伸びている業態は、飲食店が消費者が喜ぶこうしたサービスを提供している成果なのかもしれない。

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