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ドル円レートの現支柱について ‐ホワイトハウスとFRB-

以下、ドル円相場についてざざっと記載しておきます。

今のドル円レートは崩れ落ちにくい構造になっている反面、 好材料が出てきても118円を超えて120円を目指す展開にはなりにくいとお伝えしてきた。(周知のとおりERCReportでは、昨年から崩れそうで崩れ落ちにくい、と連呼している、諸々の理由から。)   

現状を見れば「目の前のレンジ」、すなわち112円台から115円台をさまよう展開。これは仮に良好な米国のマクロ統計がでてきてたとして、上振れしても(冒頭のように118円以内)、結局は同じなわけです。(まぁWTI原油価格の近くて遠い55ドルと同じようなイメージ、)

今、国際金融市場がマクロ数値に軸足を置いていないのは明らか。振れたとしてもごく短命、一過性に終わる。

現在のマーケットは「米国における新政権のこれから」に軸足を置いていて、遅行ともいえるマクロ統計に大きく依存することはない。 狭いレンジで何かを待ち受けているような現在の為替相場は「材料難」ともいえるし、本質的なところではトランプ政策の中でも主軸の1つである「減税措置の行方がどうなるのか」という箇所一点にフォーカスが当たっている。

減税の内容がどのような形で実現するのか。そこのみ、といっていいほど主軸は固まっている。 それを更に細かくいえば、法人減税より個人の所得減税の規模と、それに伴う新発債の発行規模に主軸が置かれている。(リーマン後と比較し、債務問題につき米国は議会が承認しやすい状況にある)  債券相場も為替相場もその規模と実現性がまだ不確かなので、結果として狭いレンジでの値動きとなっているわけです。

トランプを観察しているが、外交面において自身の一存で決定可能なものに関しては裁量を発揮している。(TVレベル) しかしその一方で、前述のような実質的材料(減税措置の行方など)は乏しく、そのあたりでマーケットは「公約の実現」を待ち望んでいる状態。米国の長期金利がヤキモキしながら伸び悩んでいるのは為替市場にも表れている。

政治的に「ねじれ」ではなくなったとはいえ、トランプが党内の主軸と本当にうまくやっていけるのか? 議会の承認を必要とする、マーケットに大きなインパクトを残す減税措置をどの規模で実現できるのか。マーケットはそこに若干の疑念を抱いたままなわけです。

見極め期間が昨年末より継続しており、実質的に上にも下にもいけない状況が継続している。(まっ、何か月も前から言っていたわけだが)  たとえば、過去の米国におけるQE1・QE2・QE3の威力は、金融緩和だけでなく、そのような減税、財政政策とのポリシーミックスに関係していたわけです。つまり、金融緩和で諸々の購入条件、たとえばローンの借り換え、耐久消費財の購入金利などローン金利を低くしたとしても、財政(減税)でいう消費者の財布の中身に直接働きかけることができるのか。そこが問われている。

購入条件(金融政策)と直接的な財布の中身(財政政策)にマクロ政策が働きかけることができれば物価は伸びる、または景気を走らせる事に繋がるわけです。日本の「勘違いミクス」は財政規律をそこにもってきているものだから、両輪走らせることができず、金融政策が景気に反映されにくい状況に陥った。米国のQE2に威力があったのは「財政の崖」以前なわけであって今回は、そういう視点でもマーケットに見極めが入っている。(何年も前から言っているんだけど、わかりますか?)

日本の国内TVレベルで言っているインフラ投資なんて、マーケットにはまったく、といっていいほど関係ないもんね。そんなの見る価値ない。 米国債シーリング、新発債発行といった視点でそれ(インフラ投資)を報道しているならまだしも(だから長期金利が伸びてきた)、そうではないので。当ブログのコアな閲覧者の方であれば切にお分かりいただけるかと思うが以下まとめ。
①マーケット、特に為替相場は本質的に、雇用統計や製造業指数を待っていない。(一過性の材料)
②本質的にはトランプの減税措置・新発債発行規模を見極めようとしており、そこで停滞している。(期待感が残っているため、崩れにくい)
③FRBは強気で、年3度予想を3月FOMCまでアナウンスしてくる。
④しかしトランプはドル高是正を念頭に置いている。実際にFRBに圧力を掛けてくる可能性がある。(よって上にもいきにくい展開)

FRBの「年3度利上げ」という強気スタンスからすれば本来米ドル相場は強くなる。 しかし政治がそれを許容しないという見通しが立ちつつある、という事。なのでヤキモキしている。 (ただし補足としてもっといえば、NY連銀は特定年限の米国債持ち切りを順次償還していて、それがドルの支えになっている)

蛇足的にいえば、FRB議長も真意的なところではトランプと一致しているのだが、(ダメな)女性議長が本意と矛盾したこと、建前をアナウンスする。それが値動きに出ている。マクロ統計は一喜一憂のオマケでしかない。このような現状を知らないテクニカルアナリストなんかが「調整で110円以下もある」、なんてマヌケな事を吹聴していた。(ありえないし、仮に割り込んだとしても複合的要因による)

まぁ説明不足かも。冒頭に数値レンジも記載したしよろしいでしょうか? 30分時間があればこんなもんです。

追記: 例のごとく誤字脱字修正。30分、片手間に書くとこんな駄文になる事を再確認した。 言っている内容は変わらない、 、

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