記事

逆風の業界、ゼロからの出発でなぜ起業に成功したか

事業に失敗しないための 起業家宣言
事業に失敗しないための 起業家宣言 [単行本(ソフトカバー)]

スタッフが机に置いてくれた封筒を見ると、北海道の小室雄次さんからのものでした。封を開けると「事業に失敗しないための起業家宣言」というタイトルの書籍が入っていました。目を通すと、マーケティング・コンサルタントの小室さんが、顧客ゼロから起業10年で売上高20億円の事業を切り開いた実績をベースにお書きになった、ほんとうに分かりやすい起業戦略の本でした。

本の帯には「生き残るのは20社中1社」とありますが、小室さんがチャレンジされたのは、ブームで参入したものの倒産ラッシュ、また赤字を抱え瀕死の企業が結構多い太陽光事業です。買い取り電力価格が低下する逆風のなかで、よくも事業を軌道に乗せられたものだと感心します。やはり対象顧客をどこに絞るか、またどのような構えで、なにを強みとして事業を展開するのかの狙いが良かったのでしょう。まさに、「事業に失敗しないためのビジネスモデル構築ポロセス」を示し、また逆風の業界にあっても起業を成功させたサムシングが感じられる一冊です。

44
太陽光発電、早くもブーム去りラッシュ…瀕死状態で「不況業種」入りの兆候 | ビジネスジャーナル :

著者の小室さんに、お目にかかったのは北海道大学で「マーケティングは戦闘か、恋愛か」の演題で講演した時のことです。ブログで確かめると2010年の夏でした。北大で教鞭をとっていた同級生が設定してくれた講演会でした。
マーケティングは戦闘か、恋愛か :

小室さんは講演を聴きにこられていたのですが、紹介され、翌日、札幌市内の眺めのいい素敵なオフィスにお伺いし話を伺うと、奇遇というか、仕事が重なっていた時期がありました。小室さんは、ソニー・マーケティングご出身で、ビデオテープやカセットテープの販売やマーケティングに携わっていらっしゃいました。ちょうどその頃、富士フイルムのAXIAのマーケティングのお手伝いをしていたので、ライバル関係にあったわけですが、仕事を離れれば互いにノーサイドです。むしろ、同じグラウンドで競い合ったことのほうがを懐かしく感じられました。その頃はもう事業をはじめていらっしゃったようです。

読む進むと、やはりマーケティングの仕事に携わっていらっしゃっただけに、考えかたで基本を外されていません。事業はやってみなければわからないことばかりです。しかし、構想の筋が悪いとか、致命的な矛盾や欠陥があれば、起業するまえから失敗しているのも同然です。より的確な狙いを発想するためには、マーケティングの基礎的な考えかたが役立ってきます。

いまさら、マーケティングの何を学べばいいのか、専門書は難しそうだという方。ビジネスには「絶対売れる」法則などなく、そう歌っているハウツー本は役立ちそうにないと感じるカンのいい人にはおすすめです。

あわせて読みたい

「広告・マーケティング」の記事一覧へ

トピックス

ランキング

  1. 1

    足立議員の生コン疑惑発言はデマ

    辻元清美

  2. 2

    「立派な国」ランキング 日本は

    長田雅子

  3. 3

    よしのり氏が文春デスク写真公開

    小林よしのり

  4. 4

    1億円稼ぐチャットレディに密着

    AbemaTIMES

  5. 5

    金正恩氏 ちびデブ発言に怒りか

    高英起

  6. 6

    よしのり氏「文春に完全勝利」

    小林よしのり

  7. 7

    山尾氏×望月記者 女の政治を語る

    NEWSポストセブン

  8. 8

    よしのり氏「文春から抗議文書」

    小林よしのり

  9. 9

    石破氏「民進解消で政治が前進」

    石破茂

  10. 10

    民進から資金? 無所属の会に疑問

    早川忠孝

ランキング一覧

ログイン

ログインするアカウントをお選びください。
以下のいずれかのアカウントでBLOGOSにログインすることができます。

コメントを書き込むには FacebookID、TwitterID のいずれかで認証を行う必要があります。

※livedoorIDでログインした場合、ご利用できるのはフォロー機能、マイページ機能、支持するボタンのみとなります。